シールズが盛り上がっていた時期、安倍晋三の肖像にちょび髭を描き加えてヒトラーになぞらえたと見えるイラストを用いたプラカードが話題になっていたことがある。ツイッター上には、そんなやり方をするのは日本のサヨクだけだ*1、みたいなことをおっしゃる方がいらしたけれど、どうも海外のデモ報道を見ているかぎりでは、そんなことはない。しょっちゅうあるとまでは云えないまでも、珍しいとも云えない頻度で登場しているのではないか。そうは思っていたのだけれど、そのときはまとまった証拠を示す準備もなかったので黙ったままで過ごしてしまった。

ってなことは、もう何を今さらなんだけれど\(^o^)/、その後、とりあえずなんとなく備忘録的に拾った映像を並べてみる。出典はいずれも僕がチェックしたYouTube上の報道から。見つけたからといってすべてを拾っているわけでもない。気まぐれに、その一部をたまに拾ってみたという程度。だから非常に限られた範囲でのこと。要するに実際はもっとずっと多い。何にしても、批判対象をその性格に応じてヒトラーとかその他独裁者になぞらえるということ自体は、いろんなところで見受けられるもんです、というには充分かな。

いちいちソースとなった報道へのリンクを設けるのは面倒なのでパス。確認なさりたい場合は、映像右下に拾ったYouTube再生ページのURI(URL)が記されているので、ソイツを辿ってみていただきたい*2。画像をきれいに加工してインチキをカマすような技術はあいにく今のところ持ち合わせていないので、基本的にそういう映像が報道されたという点においては信用していただきたいところ。

ここでいう「以前」は冒頭のヤツ。冒頭のヤツ以前にも拾ったのがいくつかあったような気もするんだけれど、ツイートを遡るのが面倒臭い。

なりますね。

右のが目立つかもしれないけれど、左の紙幣デザインのほうにも注目。それにしても、安倍晋三であれドナルド・トランプであれ、チョビ髭を描き加えるだけで、だれになぞらえたアレなのかがたちどころにわかるというあたり、ヒトラーの造形的呪縛の力には凄まじいものがあるんだな。う~ん。


番外篇

トランプの肖像はないけれど。

別に独裁者になぞらえているというわけぢゃぁないけれど、面白かったからついでに。

デモでではないし、ヒトラー、ナチスが登場しているわけではないけれど、似たようなアレではありますわねぇ。もちろん、並べて褒め称えようとしているのだ、と見る見方もあり得なくはないんだろうけれど。トランプはプーチンを尊敬しているのだそうだから、かえって喜んぢゃうかもね。


ルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く (岩波新書)
金成 隆一
岩波書店
売り上げランキング: 188

朝日新聞のサイトで連載されていたものに手を入れての編集なのだそうな。


ヒトラー(上):1889-1936 傲慢
イアン・カーショー
白水社
売り上げランキング: 85,145
ヒトラー(下):1936-1945 天罰
イアン・カーショー
白水社
売り上げランキング: 93,318

分厚さもさることながら、なかなかのお値段\(^o^)/。当分手が出ませんわね。


ヒトラーとナチ・ドイツ (講談社現代新書)
石田 勇治
講談社
売り上げランキング: 23,627

というわけで訳者さまの著書のほうに手を出すことになる。

どうも巷間云われるような国民にとっての善政みたいなのがヒトラーの手によって行われたとする見方は大いに怪しいみたいだし、ヒトラーの武勇伝みたいなのもあらかたが嘘デタラメだったということみたいだ。そういうことが、以前、ではなく最近になってどんどん明らかになってきたというところが大事なんだろうな。そのへんの概略は、「本日の備忘録/東京大学大学院教授 石田勇治『ヒトラーとは何者だったのか』」hatebuで紹介したヴィデオを参照されたし。


  • 注1 なにぶん、僕の記憶によるので、多少の文言の違いはあるかも。そこいらへんは大目に見てやってくださいましな。
  • 注2 まんまぢゃいささか小さすぎて文字が確認しづらいが、たとえばGoogleChromeブラウザなら画像上にポインタを置いてマウスを右クリックすると「新しいタブで開く」というコンテキスト・メニューが現れるから、そいつで元ツイートを開くと少し大きめの画像から確認できる。さらにそのツイート上の画像上にポインタをかざして右クリックすると「新しいタブで画像を開く」というコンテキスト・メニューが現れるから、ソイツを右クリックするとさらに少し大きめの画像が現れる。そいつを見ればURIもなんとかわかるんぢゃないかなぁ。すでにリンク切れモノがあったらごめんなさい。