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最終更新日時 : 2016-02-21 21:30:55  

立て続けに他人様ヒトサマついーとで失礼つかまつっちゃいます。

まずどなたの目にも留まるのが、最初の問いであろう。通常の足し算引き算の出題としては不適切と見られるものかもしれない。そう考えてなお出題が正当なものだと仮定して考えると「哲学的だ」とでも名指したくなるというのも頷けない話ではない。

関係ないような話だし、実は出処も真偽も知らないのだが、かつて東京帝国大学文学部仏文学科の試験で「象徴主義とは何ぞ哉」という出題がなされた際、小林秀雄は「かかる愚問答うるに能はず」と答えて最も優秀な成績を修めたという話を耳にしたことがある。ありそうでもありなさそうでもある伝説ということなのだろうけれど、あると愉しいだろうね、と思わせるところが小林秀雄のエラいところなんだろう。

別にその伝で行くなら、というわけでもないんだけれど、解答欄のありようにしたがって自分なりに解答欄を埋めるなら、小さな字で書かなきゃいけないのが面倒臭いが「式 けしゴム価格を求める式は成立しない」「答え 出題条件からは不定」でいいんぢゃないかと思う。記述解が求められるなら、「問題に与えられた条件からでは、けしゴムの価格は導出できない」が正解ってことでいいんぢゃないか。

学習において重要なことは、学習したことで解決出来る問題が増えるということではあるだろう。しかし、その際、学習したことで何でも解決出来るわけではないと知ることも決して蔑ろに出来ない重要なものだ。したがって、上に記した解答例は別段奇を衒ったものでも頓智を利かせたものでもない、わかり得ないものはわかり得ないと答えるのが正しいという事実に即した至って真面目に考えたうえでの正解であると云わなければならない。

そういうことを考え、またこのツイートに対する反応を見てみると*1、こういう出題もあながち不適切だとは云えず、かえって私たちが教育において忘れがちだが重要なところを思い起こさせてくれさえする良問であると云い募る余地は充分にあるんぢゃないか。


さらに下の問題。

これが真に現実的な場面を想定した応用問題であると考えるならば、設問に見られる「あんぱん」と「あんパン」という表記の異なりは見落とせないポイントになる。現実的な店頭を想起した場合、これらは商品名の異なりに対応している可能性があるからである。

Y製パンの「あんぱん」がどこかの「サンドイッチ」より10円高いからといって、M製菓の(別に同メーカーであっても構わないが)、より品質の高い最高級品であるかもしれない「あんパン」が同じように10円だけ高いという保証はないのである*2。つまり、「あんぱん」がサンドイッチよりも10円高いからといって、価格を確認せず同じ価格分の小銭しか用意せずに「あんパン」を手にしてレジに向かうようでは、勘定で赤っ恥をかくことになるダメな消費者さんだと云われても仕方がない。きちんと価格を確認し、場合によっては、原材料や賞味期限・消費期限をも確認し、両製品を比較検討の上で購入するのが賢い消費者なのである。

したがって、ここでの正解もまた「式 出題条件からは適切な式は導出できない」「答え 出題条件からは導出できない」ということにならなければならない。

足し算引き算を習ったとしても解決出来ない問題は、この世界にはいくらでもある。足し算引き算を知らなかったときよりも格段に問題解決能力が向上したとはいえ、それがユニバーサル・ソルバーとはならない。ソルバーとして使える場面なのか使えない場面なのかを正しく判断できることは、現実問題に対処する折欠かせない能力であろう。そういうことを教えないから「算数・数学なんぞ社会に出てからは役立たない」などという世迷言がいつまでも絶えないのだ。

そこいらへんを思い知るためには、この第2問は優れた問題であるとまでは云わないにしても、充分にあり得る問題なのであって、決して安易に誤字誤植の類、出題の不適切と極め付けてはならないのである。


このように、抽象的な計算ドリルではなくより現実的な場面に即して学習事項が正しく使えるかどうかをチェックする応用問題としては、ツイート中の2問はいずれも間違った問題だとはいえず、むしろこうした問題が不適切であると考えてしまうところに、今日の私たちの教育問題に対する盲点があるのだと云わなければならないのである。



書いているうちに冗談で書いているのか真面目に書いているのか、自分でもわからなくなっちゃったぞ\(^o^)/


補遺、ホイホイ

machida77さんから以下のようなブクマコメントを賜った。

別冊 日々の与太 » 本日の埋草/消しゴム価格の教育論

私の知る限りでは2014年から広まった問題の画像http://www.huffingtonpost.jp/2015/01/07/math-test_n_6433902.html。恐らく画像になっていない設問に必要な情報があるはず。

2016/02/21 16:16

たしかにリンク先で紹介されているツイート、

を見てみると、問題画像はまず間違いなく同一のものとわかる。Google Images Searchでググると、オリジナルのツイートが15年はじめ頃にまとめサイトなどで取り上げられ、散発的に拡散していたのではないかとの見当がつく。つまり、冒頭で引いたツイートはオリジナルのものではなかったということになる。エントリを書く前に確認しておくべきだった手順をすっかり忘れてサボっていた点、要反省だなぁ。うーん。

また、ツイートに続くレスのやり取りを確認してみると、「@rarirurerooooon 学校の先生が作った宿題のプリントです^ ^」という発言が見当たる。市販の問題集からのものではなかったわけだ。これはとくに本エントリの議論の本質に関わるアレではないけれど(\(^o^)/)、学校の先生の多忙を思うと、問題となっている問題は、やっぱりうっかりミスによってああなっちゃった可能性を排除出来ないのかもなぁ、という気になって来る。

たしかに設問に付された丸数字による「➀」、「➁」は、大問に対する枝問であることを感じさせるものであり、その点を考えれば大問のほうにけしゴムの価格を考えさせる条件の登場可能性は排除できない。したがって、machida77さんがおっしゃるように《恐らく画像になっていない設問に必要な情報がある》とも想像できる。

しかし一方で、「あんぱん」と「あんパン」の表記使い分けについても同じように想像することは難しいように思える。もちろん、そこいらへんは僕が常識と思うぼんやりしたものに阿っての想像であって、《※ 個人の感想です》の域を出る判断ぢゃないけれど。そういうとこいらへんをツラツラ個人の感想的想像をめぐらせていると、「けしゴム」についても大問に果たして充分な説明があるかどうか微妙なんぢゃないかという気がしてくる。

大問は枝問の大前提となる条件を提示するものだ。そこいらへんを考えると、大問は、たとえば

問題 あなたは今、買い物のお手伝いでコンビニエンスストアまでやって来ました。困ったことにいくつかの商品には値札がありません。値段を尋ねたところ、意地悪な店員さんからは以下の問いのような答えが返って来ました。厭な店員さんですね。でもムカついても仕方ありません。自分で考えるより対処のしようはなさそうです。というわけで、それぞれの商品が一体いくらするのかを考えてください。答える際にはどうしてその値段だとわかるのか計算式も書いてくださいね。

とか何とかいったようなものになるのではないだろうか。3桁までの足し算引き算が想定されている問題だから、たぶんこれは小学校低学年に向けた問題なのだと思う。そうなると、さほど複雑な関係の理解を前提にした作問はなされないのではないか。つまり、けしゴム価格決定に有益なヒントが提示されている可能性は小さいのではないか。少なくとも一部の特殊な名門校ではない一般的な小学校を考えた場合はそんなもんぢゃないかと、個人の感想的には想像される。枝問を解くに当たってイチイチ大問で語られる条件を参照しなければならないというのは、小学生1年なり2年なりには面倒臭さの度が過ぎるということはないだろうか。このへんは、堪え性のなさと無精にかけては小学生に負けない自信のある僕が考えることなのだから、かなり正しい推理になっているんぢゃないかという気がしちゃうなぁ\(^o^)/


Kindle版も出ている。


  • 注1 冒頭引用されているツイート中に表示されるURLをクリックすると当該ツイートのオリジナルページにたどり着ける。画面を下方にスクロールすると、ツイッターでの反応が確認可能になっている。
  • 注2 さらに云えば、問題において語られる価格が消費税込みなのか本体価格なのかが記されていないことにも、本当は配慮しなければならないのだが、計算が面倒臭いのでそのへんは端折る。


最終更新日時 : 2015-09-07 11:27:29  

これはまいった。呪縛された。というわけで例によって他人様ヒトサマの褌で失礼致します。


とはいえ、「ニヒリズムの到来[ググる!]」からすでにざっと一世紀過ぎちゃったわけで、残る一世紀分を考えると、今こそニヒリズムの時代のドンピシャど真ん中の宴たけなわなわけで、なるほど今の日本なんぞはたけなわの最たるものを見物するにふさわしい社会になってしまったと見えて来ないでもないアレヤコレヤの今日この頃、みなさまいかにお過ごしでございましょうか。

理念とか言葉とかがほとんど意味を持たない社会で暮らすという、滅多ない時代と場所に生きていられるオシアワセのフシアワセ。


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最終更新日時 : 2015-06-23 11:55:42  

テレビをほとんど見ない生活なので、ひょっとするとこれもまたデマの合成映像なのかなとも思ったのだけれど、子どもたちと接する実感からすれば、いかにもありそうな話ではあるとも思える。ちょろっとググってみたらホントなのね。

小中高生と大学生の14年の自殺者数は、前年比49人減の866人で、3年連続で減った。ただ、18歳以下では、学校の長期休み明けの4月上旬と9月1日の自殺者数が多いことから、白書は「(これらの時期の)児童・生徒の変化を把握し、学校や地域、家庭で対応を集中的に行うことが効果的」と指摘した。

男性若年層自殺、多い時間帯は午前0時台…白書 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) はてなブックマーク - 男性若年層自殺、多い時間帯は午前0時台…白書 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

言葉だけだとそういうこともあるかもねくらいのもんだが、グラフの9月1日の突出ぶりには目眩を覚えないわけにはいかない*1。夏休みの始まりに自殺者は減り、夏休みの終わりが近づくにつれ増える。

コリン・ウィルソンの『オカルト』だったっけかに、近代的な学校制度に馴染めるヒト、性格的に適応できるヒトってのはおおよそ10人に1人程度しかいないのだというような話が出ていた記憶がある。出所不明の数字だし、ことのついでになされていたような、ちょろっとした言及に過ぎないのだけれど印象に残る話ではあって、栗本 薫なんかも何かで引いていたから、たぶん記憶には間違いない(といいんだけれど\(^o^)/)。そういうことが日本の社会にもどういう程度でだか当てはまるということか。


目の前で飛び降り自殺しようとする一人の若者がいれば、周囲は全力でそれを止めようとするだろう。でも、統計的に100名を超える若者が自殺するに違いないとわかっていても、夏休みは確実に明ける。

教師の鬱をめぐる政治屋さんの口ぶりなど見ていると、死ぬヤツらなんていうのはどうせ……というようなところに世間様は落ち着いて、社会は不真面目にさもしく続いてゆくのだろう。

人類のやることは相変わらずよく理解できない。



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僕が読んだのはどこからだったっけか出ていた上下二巻の単行本でだった。河出? そういえば、河出文庫の上下二巻はもう新本が流通していないのか*3。Kindle版にでもならんもんですかね。いや、何を読んでもコリン・ウィルソンの著作には云いようのない胡散臭さが伴うのだけれど。



最終更新日時 : 2015-06-22 11:09:52  

「14都府県は岩手、東京、京都、大阪など」(47NEWS) はてなブックマーク - 14都府県は岩手、東京、京都、大阪など - 47NEWS(よんななニュース)のスクリーンショット。「ニュース詳細」なんて書いてあるけれど、一体どこがどう「詳細」なんだろうか。見出しも意味不明ながら、記事はますます意味不明。ネット上の報道っていろいろおかしなミスの類が目につくけれど、ここまでの仕上がりはさすがになかなか見当たらない。大したものである\(^o^)/


ここまでには至らなくても、おかしな見出しくらいならいくらでも見つかるのがネット上の報道。何も産経新聞やスポーツ新聞系のものばかりではない。天下のNHKの見出しだってかなりおかしいのがゴロゴロ転がっている。さっさと削除しちゃうから、評判が広がることもないみたいだけれど、どうにかしているよなぁ。

  • 危機後の大量放出で汚染深刻化 NHKニュース(2014.12.21.)

    こういうのに「東京電力福島第一原子力発電所事故」、せめてその略称としての「福島第一原発」の文字列が入っていないのはおかしいんぢゃないか。変な勘繰りを受けても仕方がないレヴェルだと思うなぁ。

  • 古代の条里跡を視察 - NHK大分県のニュース(2014.12.21.)

    だれが視察したのか。県知事か閣僚か皇族か……と、これはフランスの考古学者さんでしたとさ。

  • 3月12日発が最後の運行に - NHK 関西 NEWS WEB(2014.12.21.)

    何の運行が? 列車? バス? 旅客機? 客船? その他の何か?

  • 人類は広島と長崎から何も学んでいない NHKニュース(2014.12.02.)

    だれの発言かわかんないと、まるでNHKが客観的事実としてそう断じたみたいに見える。

  • スイスで国民投票 法案は反対多数で否決 NHKニュース(2014.12.01.)

    どういう法案なのかわかんないとイミフ。

  • 裁判所判断待たずに弾性を釈放 - NHK 関西 NEWS WEB(2014.11.18.)

    物理法則に革命! というか個人的には大ウケ\(^o^)/。「弾性」は「男性」なのだろうが、だとしても何の事件だか事故だかさえわからないという点に変わりなし。

  • スカイツリーから火事が!黒煙が激しく上がる 湯島 - テレビ朝日(2014.11.13.)

    NHKぢゃないけれど、いかにも引っかけてやろうという意図があざとく露出した見出し。スカイツリーから火事が出たのではなくて、スカイツリーから湯島の火事が見えたという内容。

  • 妨害行為やめるよう命じる - NHK 関西 NEWS WEB(2014.11.01.)

    誰が誰に何の妨害行為をやめろと命令したのか。もう忘れちゃったぜぃ。

  • 「びわ湖の生態系に影響も」 - NHK 関西 NEWS WEB(2014.10.22.)

    何がどう影響を与えるの? 引用符(?)としてのカギ括弧がついてますます謎。

っと、もう面倒臭くなってきたのでブクマを遡るのはよすけれど、いい加減というか不まじめというか怠惰というか、これぢゃぁ見出しとしては失格ぢゃないのかというのが目につく。もちろん見出し以外にもいろんなヘマはあって、NHKぢゃないけれど、

というように見出しだけで記事がないなんていうのもあった。翌日改めて覗いたらちゃんと記事が書き込まれていたのだけれど*1、渦中の故人をめぐる話題だけに、報じる側が読者にいろいろ察してくれよと考えてのことかと余計な勘繰りを誘うような感じ。


最後に挙げた例はさておき、ネットにおける報道、見出しはもっと真面目につけなきゃダメだと思う。うっかりすると見出しのミスなんて記事を読みさえすればわかるだろうと軽く見逃してしまうのかもしれないが、ネットにおける文書の場合、見出しはそうそうアタやオロソカに出来ないものぢゃないかしら。

新聞なら見出し以外の言葉も視野に入るし、テレビなら画面の前に座っていれば自ずと情報が流れてくる。だから、見出しやキャプションの類に多少の不手際があっても大過なく報道の中身の見当はつく。しかし、ウェブの場合はそうもいかない。見出しは頻繁にリンクとして表示される言葉になる。しかも非常にしばしば補助的な説明を伴わない。したがって、曖昧な見出しでは、読むべき情報の選択に役立たないことになる。

しかも、上に挙げたNHKの見出しの場合はその典型なのだが、主語・目的語の類をちょいと補いさえすればずっとマシな見出しになるようなものが途轍もなく多い。どうしても略して短くしなければならない理由は、記事のためのスペースがほぼ問題にならないウェブの場合、見当たらないように思う。それなのに、わけわかイミフな見出しがなぜ存在するのか。なっぞだよなぁ、さぁーっぱりわからんなぁ。うー。

なに? リンク先の記事を全部読めばいいぢゃないかって? 残念ながら、それほど暇な人類は滅多いない。リタイアして暇を持て余しているってヒトだってなかなか出来るもんぢゃない。ネット限定でいいから、あらゆる報道をチェックできるか試してみるといいよ、そう考えるヒトは。出来たって自信をもって語れるのは、そうそういるもんぢゃないと思うなぁ。

と、そんなこんなで、本当に伝えなければならない報道であるなら、決して蔑ろにされてよいものではないんでないの、見出しってのは。


ちなみに、冒頭で取り上げた記事は、

14都府県は岩手、東京、京都、大阪など - 47NEWS(よんななニュース)

謎ニュース。マクドナルドのマックナゲットの異物混入の報道の一部と同じだから、部分だけ流れたんだろうな。

2015/01/06 12:11

ということらしい。該当する記事を47NEWSサイト内で探してみたら、次の記事に行き当たった。

マクドナルドは問題のチキンマックナゲットと日付などが同じ製品を納品した可能性がある14都府県を公表。

「ナゲット納品の可能性があるのは14都府県」(47NEWS) はてなブックマーク - ナゲット納品の可能性があるのは14都府県 - 47NEWS(よんななニュース)

まさかと思うかもしれないが、これは記事全文。この記事はこの記事で一体何が「問題」なんだかわからんちんなんだよなぁ。うーん。


どうなっちゃってるんだろう、このちゃらんぽらん。

こういういい加減が許されるのは、日々デタラメで嘘っぱちなエントリタイトルを案出するのに苦心惨憺しているうちみたいなマイナーブログだけでございますよ、と主張しておきたい。


付箋がノートなんかの見出し代わりに使えるというのは当たり前なんだけれど、「見出し経費削減パワー」って何なんだぁ? ルーズリーフとかファイルとかの、見出し仕切り紙を使わずに済まして経費を削減するというような、いくらなんでもケチンボが過ぎるアレぢゃぁないよねぇ?

何かと世の中のことはよくわかりませんね。



最終更新日時 : 2015-06-18 20:02:36  
20130315060215

「ラッキー❤」(矢吹春奈オフィシャルブログ「ほっと一息」) はてなブックマーク - ラッキー❤️|矢吹春奈オフィシャルブログ「ほっと一息」Powered by Ameba「また拾った❤」(矢吹春奈オフィシャルブログ「ほっと一息」) はてなブックマーク - また拾った❤️|矢吹春奈オフィシャルブログ「ほっと一息」Powered by Amebaと、都内ではまた小銭が路上、目につくようになったのか、と思えるエントリあり。

路上の百円硬貨を拾い上げて「ラッキー」と表現しちゃうと、ほのかに遺失物横領の気配なきにしもあらずだけれど、そこを咎めて炎上させてしまおうなんぞとは思ってもみない。小学生時代、白い紙に包まれた300円を拾って交番に届けたときのおまわりさんの、ニコニコしながらも迷惑そうな気分を隠さなかった表情、少なくともその独特の雰囲気は今でもときどき思い出す程度には記憶にあって*1、当時の300円でそれならば、今の100円、まず落とし主など現れようもなくて、理念的にはさておき、現実に届け出るのはかえってあちらこちらに迷惑なくらいのものだろう。

それよりも、懐かしの80年代みたいに路上で小銭が簡単に拾い上げられるということは*2、いくらか世の中の景気がよくなった証拠かもしれないと受け止めておくくらいが年末年始に相応しい態度というものだ。

しかしなぁ、一方で「100円強盗の疑い 男を逮捕」(NHK沖縄県のニュース) はてなブックマーク - 100円強盗の疑い 男を逮捕 - NHK沖縄県のニュースというような報道を目にすると、どうにも切なくなってくる。

警察によりますと、この男は、29日午後2時すぎ、うるま市勝連のスーパーで、レジにいた店員らに、持っていた包丁を突きつけて脅し駆けつけた店長が差し出した100円を奪って逃げたとして強盗などの疑いが持たれています。

男は包丁を突きつけながら「100円でもいいから出せ」と脅したということです。

(中略)

警察の調べに対し、男は「金がなくてやった」と容疑を認めているということで、警察は、身元の確認や、なぜ犯行に至ったのか詳しく調べています。

なぜ金のない男の前には100円は落ちておらず、お金がそれなりにありそうなタレントさんの目の前には落ちているのか。運不運の格差は、金銭に換算できないほど大きなものになっているような気もしてくる。

いやいや、そういうふうに受け止めるべきではないかもしれない。

男は無職の77歳。「金がなくてやった」と認めているところへ「なぜ犯行に至ったのか詳しく調べ」るとはどういうことか。要は捕まりさえすれば、飯にありつける年末年始が……という動機を今さらながら確かめるということなのか。店長もそれがわかっていたからこそ、すんなり100円を差し出した上で通報、男も本気では逃げなかったということなんだろう、と当たっているのか大外れなのかは知らないが、勝手に妄想したりする。せめてそうであれば、男も男なりにささやかな願いを叶えたということになる。ボランティアによる路上生活者への炊き出しを邪魔立てさえする自治体があるようなさもしい今の日本でなら、これもある種の「ラッキー」な出来事だと云えば云えるのかもしれない。

年末年始だし、そう思い込むことにしよう。


と、そんなこんなでみなさま、良いお年を。


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東京オリンピックの頃なら100円は銀貨だったのだ。


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それが大阪万博の頃となると、もう白銅貨なのだな。僕の300円経験はちょうどこの頃だったはず。


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とはいえ、使い心地さえ気にしなければ100円でも文具は結構使えなくもない。ただし、この本はKindle版でも1000円ぢゃ買えない…(;´Д`)ウウッ…


  • 注1 結局半年経っても落とし主は現れず、しかし届け出た交番ではなく家からずいぶん離れた、当時は隣町のK警察署までバスにゆられてえっちらおっちら、紙に包まれた300円のために往復のバス代を払って受け取りにも出かけたのだったのぢゃなかったかな。バスの運賃もそうだけれど、往復にかかった時間、手続きの時間やらなんやかやの機会費用の損失(そんな言葉は知らなかったけれど)をも考慮に入れると、小学生の時分といえども得した気分にはなれなかったなぁ。
  • 注2 80年代には小銭が……というあたりは、現在閲覧できない本家「与太」のほうに一度書いたことがあるはず。学生時代、プー太郎時代はそいつで結構助かったことがある\(^o^)/。というわけで、少なくとも、個人的には事実なのだ。

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