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最終更新日時 : 2017-09-13 15:38:59  

なるほど、これが元になっていたのね、

大横川親水公園 本所七不思議足洗い屋敷のレリーフ

大横川親水公園 本所七不思議足洗い屋敷のレリーフ

このレリーフ。無理矢理横長にするから構図その他が妙な具合になっていたんだな。なるへそ。


というわけで、「本日の備忘録/足洗い屋敷、天井からぶらさがる足」hatebuに賜ったborujiaya先生からのコメント*1で、「足洗邸」(Wikipedia)を知った。先のエントリで引いた紹介よりいくらか詳しい話が出ている。

江戸時代の本所三笠町(現・墨田区亀沢)に所在した味野岌之助きゅうのすけという旗本の上屋敷でのこと。屋敷では毎晩、天井裏からもの凄い音がした挙げ句、「足を洗え」という声が響き、同時に天井をバリバリと突き破って剛毛に覆われた巨大な足が降りてくる。家人が言われたとおりに洗ってやると天井裏に消えていくが、それは毎晩繰り返され、洗わないでいると足の主は怒って家中の天井を踏み抜いて暴れる。あまりの怪奇現象にたまりかねた味野が同僚の旗本にことを話すと、同僚は大変興味を持ち、上意の許を得て上屋敷を交換した。ところが同僚が移り住んだところ、足は二度と現れなかったという。

「足洗邸」(Wikipedia)hatebu*2

なんだ、天井をぶち破っていたのか\(^o^)/。そうなると「怪奇現象にたまりかねた」というより修理代にたまりかねちゃうよな*3*4。足自らが「洗え」と命令していたというのも、怪異からの命令なら従わないわけにもいかないかというもの。お女中への特別手当とか必要になりそうだしぃ。まぁこれはとにかく災難ですな。


改めて「足洗邸」でググるといろいろネットに上がっているのね。「洗足」、「千束」という地名もこのへんの話に関係があるとか、全国的に似た話はあるらしいとか*5、柳田国男の言及とか、七不思議ひっくるめて落語、映画になってるとか*6……。こうなってくると亀戸にいた時分にもちっと七不思議関連で歩きまわっておけば良かったなぁと思えるような散歩案内もあったり*7

なんてなのも出て来た。この社長さん、どこかで見たよなぁと思ったら、ヴィデオにも出て来るけれど、錦糸町河内音頭なんかで挨拶なさってらした方ぢゃないかぁ*8


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すみだ郷土文化資料館による。本所七不思議についてまとまった説明としては一番入手しやすいものになるかしら……と思ったら、もう新本がないのか。あらま。

一番気になるのは、「本所七不思議」ってただの口承ぢゃないよねぇ? というとこいらへん。文献的には何をオリジナル(に近いもの)と見ればいいのかしら。江戸期とかのでなんかあるんでしょ? たぶん。そのへん、書いてあるかしら、これ。ないかな、そういう話。

七不思議の一つ「置いてけ堀」の所在については墨田区では錦糸堀とされるのに、江東区ではオイテケ堀跡(亀戸一丁目)を区の史跡に指定していたりして、ご近所のあれこれとのごちゃごちゃも気になるところだし。


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柳田への言及のあるページでも、柳田のどの著作なのかに触れたものがない。山の神云々あたりから見当をテケトーに絞ると「山島民譚集」あたりか、とググってみると「足洗」あり。しかし、こいつも火事で焼いちゃったからなぁ。それにしても、どのウェブページも柳田、山の神、ダイダラボッチへ言及しつつも、その出処に触れていないというのはどういうことか。ほとんどのページが誰かのオリジナルを引き写しているんぢゃないかとの疑いは人間にありヘビイチゴでございますな。

筑摩もなぁ、せっかくの文庫全集、根性出して出し続けてくれればいいのにぃ。あ、西脇順三郎全集でも文庫判で出してくれれば、他を絶版にしても許しますがぁ。


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これはリメイク版のほう。足洗邸の話がどれくらい反映しているかは見ていないのでわかんないm(_ _)m。なんだかいつの間にかマケプレ価格が高騰している。うーん。


地元のメーカーさんによる汚れた足をあしらった^^;ぐい呑み。本所七不思議シリーズ、他の話のももちろん出ている。


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「日本が恐れる、イギリスの伝説的なコメディ番組とは・・・!? 【海外の反応】」(海外の反応プリーズ)hatebuに《ホレス・ウォルポールの「オトラント城奇譚」(1764年の、世界初のゴシック小説)にも、(足洗邸と)似た様なのが出て来るね》との記述あり。お恥ずかしいことに読んでないんだよなぁ、これも。

上のはKindle版。「オトラント」は平井呈一訳みたい。紙のほうはマケプレもののみ。


  • 注1 現在未復旧。
  • 注2 脚註省略、固有名詞へのルビを加えた。ルビについては、以前閲覧した際についていたものに従ったが、「おいのすけ」「たかのすけ」である可能性もありそう。
  • 注3「墨田区今昔物語 伝記」によれば《足が消えると、壊れていた天井も元どおりになるのです》とある。怪異としてはそういうものだろうなとは思う。ただし、今まで見た範囲ではこの指摘があるのはここだけみたい。
  • 注4【復旧時註】前脚註に引用した「墨田区今昔物語」は現在所在不明。もともとどこかのウェブページだったはずなのだけれど。うーん。
  • 注5 でも例を挙げているページは見当たらない。
  • 注6 落語は志ん生、映画は寿々喜多呂九平、リメイクが加戸野五郎。
  • 注7 それとは別だけれど、東武鉄道が出している 「東京スカイツリー&下町散策マップ」(PDFファイル)は、ずいぶん簡略だけれど東京スカイツリー界隈初心者さんには、かえって重宝するんぢゃないかしら。簡潔とはいえ七不思議関連もちゃんと掲載されてる。プリントアウトして、ご自身の調べものなど書き込みつつご利用なさるとよさげ。現在所在不明。
  • 注8 e.g. 「【写真で綴る】すみだ錦糸町河内音頭ミニ盆踊り」(イヤコラセ東京ブログ)hatebu。これ、今年のは自分で出かけて見たわけではないけれど。


最終更新日時 : 2017-08-13 12:03:24  
大横川親水公園 本所七不思議足洗い屋敷のレリーフ
大横川親水公園 本所七不思議足洗い屋敷のレリーフ、解説

大横川親水公園。「本所七不思議、足洗い屋敷」のレリーフとその解説。

本所三笠町に住む旗本屋敷に、夜ごと家鳴りがし、天井からひどくよごれた大足がニョッキリ出る。足を洗ってやるとおとなしく引込める。たまりかねた主人は同僚と屋敷を交換したところ、足は現れなくなったという。

足洗い屋敷

なんだかわけのわからない話である。天井から足が現れるとなると、天井には大きな穴が開いてしまいそうだが、それでは雨が降れば大いに困る。冬など寒くてたまったものではない。天井から生えたような具合だったんだろうか。洗ってやると引っ込むことに気づくまでは、昼になっても足は生えたままだったのだろうか。「主人」の「同僚」、ちゃんと事情を知らされた上での交換だったんだろうか。もしそうなら、ずいぶん胆の据わった御仁だったということになるが……。

というようなことはさしあたりどうでもよくて、実は「本日の埋草/ねじれ電柱」hatebuを書きながら、何かもちっとエントリを飾るにふさわしいネタはないものかとググりながら、田中貢太郎「魔の電柱」(青空文庫)hatebuに行き当たったのだけれど、これはすでに使ったネタだよなぁ、何となく好きな記述であるのだけれど……、っと何とはなしに「田中貢太郎日本怪談事典」シリーズの他を読み始めたところ、田中貢太郎「天井からぶらさがる足」(青空文庫)hatebuに出喰わして、「足洗い屋敷」のことを思い出したのだ。短いものだから、以下に全文を引いてみる。

小説家の山中峯太郎君が、広島市の幟町のぼりまちにいたころのことであった。それは山中君がまだ九つの時で、某夜あるよ近くの女学校が焼けだしたので、家人は裏の畑へ往ってそれを見ていた。その時山中君は、ただ一人台所へ往って立っていたが、何かしら悪寒を感じて眼をあげた。と、すぐ頭の上の天井から不意に大きな足がぶらさがった。それはたしかに人間の足で、婢室じょちゅうべやの灯をうけて肉の色も毛の生えているのもはっきりと見えていたが、その指が大人の腕ぐらいあった。山中君は怖いと云うよりもただ呆気あっけにとられてそれを見つめていた。と、二三分も経ったかと思う比、その足がけむりのようにだんだんと消えてしまった。

田中貢太郎「天井からぶらさがる足」(青空文庫)hatebu、全文

「足洗い屋敷」と話の基本的な作りがそっくりではないか。

山中峯太郎[ググる!]というヒトはよく知らないのだけれど、僕らの世代だと子ども時代にお世話になったというヒトもそう珍しくはないだろう。いろいろ面白過ぎる人生を送ったヒトだから、本所七不思議の類を知っていて貢太郎をカツイだ可能性、なきにしもあらずな気もする。しかし一方で、天井から足が現れるというのは、僕は上の二例以外知らないけれど、ひょっとすると日本の昔話の類を漁ると実は結構ある話のパタンなのかもしれないという気もする。広島の民話にあったのを山中が利用したようなことがあったか、そういう民話が山中の意識の底にあったために、天井から足が生えてくるようなヴィジョンを見てしまったということもあるかもしれない。そこいらへん、どんなもんなんだろう? 海外には、類例、ないものかしら?


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最終更新日時 : 2015-09-17 12:43:51  

じっくりと裂け目が形成する螺旋らせんをご確認いただきたい。こんなことは、すでにわかっているヒトにはわかり切った話に違いないのだろうが、今まで全然気づいたことがなかった*1

裂け目が螺旋状になるということは、木が螺旋状に生長してきたからなのだろうか? それとも、電柱用の材木として加工する過程で強度なんかの都合上から、まっすぐだった幹にひねりを加えて乾燥させたりした結果なのだろうか?

わかったからといって何かの役に立つというようなものでもないし、とことん知りたいというようなものでもないのだけれど、何となく気になるという気分は面倒なもんだ。うー。


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  • 注1 もちろん、迂闊な自分のことであるから、これまでも何度か気づいたことがあったのにもかかわらず、そのこと自体を忘れていたというようなことかもしれない。それはそれで、大いにありそうな話だ。うー。

最終更新日時 : 2017-08-03 23:33:46  

気に入らないのはデザインとしてではなく、改行・インデントの原理原則を失ったルーズな記述だと見えてしまうところだ。通常の散文ならば、文頭を一マス分インデントし一行のスペースに収まらなくなったら、インデントなしで次の行頭から続きを書くのが通例である。そうやって段落という散文にとって不可欠な論理構成要素は組み立てられる。韻文ならば、文頭インデントなしで行末までに一文が収まらない場合、改行の後、行頭一マス分のインデントして続きを記すものだ。その伝でいくと、これはポエムか何かのつもりで記されているということなのだろうか。

もちろん、そんなことはあるまい。段落を持たない散文である標識の役割を考えれば、少なくとも2行目のインデントは不要ではないのか。そこが改められるならば、1行目を最後まで埋め尽くさぬままの改行は何歩か譲って許してやっても良い。どうにも、2行目のインデントは落ち着かない。

それともポエム路線で押し通すというのであれば、現在の文面はそもそも散文的な説明に堕していていけない。読み手のものを見、考える力を小馬鹿にしている。ポエムの方向で文面を考え直すなら、

モノ置くな
ちいたぁものを
考えろ!

のようにすべきだろう。5・7・5とちゃんと韻文、川柳仕様の3行構成、これなら行頭インデントのことでとやかく云われる筋合いもない。めでたし、めでたしである。


ところで、この黄色いヤツの名称、何て云うのかしら? 点字ブロックぢゃぁないしぃ*1


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面白そうなんだがカラッケツの身では手が出ない。図書館で探すしかないか。どなたかアテクシにくれてやっても良いぞ。


最終更新日時 : 2017-09-17 17:01:48  

堺東商店街、堺東駅前信号付近。

町中で赤いものといえば、郵便ポストか消火栓か火災報知機と相場は決まっている。これが郵便ポストだとは到底思えない。だから、消火関連の何かではあるに違いなさそう。

とすると、一番上の「吸盤」は、ひょっとすると火災報知機のボタンの窓かなとは思う。表面のガラスだか合成樹脂だかの窓に、たぶん割りやすいようにということだろう、溝が切られているからだ。下2つは消火用水が出て来る口かな? そう考えると一番上のも報知器ではなく消火用水を噴き出させる非常用スイッチとか蛇口とかに相当するものが隠してあるのかもしれないようにも思えてくる。

けれど、もしそうだとすると、少なくとも報知器ではないことが明記されていたほうがいいのではないだろうか。いたずら防止のために用途を明らかにしないということなのかもしれないが、実際にボヤでもあって、善意の人が報知器のつもりでガラスを割ってボタンを押したら高圧の水が噴き出し、そいつに吹飛ばされて負傷する、なんてなことがあっちゃぁいかんぢゃないか。というのは妄想みたいなもんだろうか?

というようなことを考えたりするわけだが、さて、ホントのところ、このタコの足とその吸盤は何なのだろうか?


補遺ホイホイ

machida77さんからはてブコメントを賜った。

別冊 日々の与太 » 本日の埋草/蛸足

アーケード用の送水口ですね。http://sousuiko.blogspot.jp/2013/03/blog-post.htmlに例があります。

2017/09/16 18:00

基本的には同じようなものだったということでいいのかな、と思いつつ、ご教示賜ったリンク先を覗いてみると、なるほど、一番上のカバーのついたやつも含めて送水口(そう呼べばいいのかぁ)だったみたいだ。

とくにリンク先記事の2番目の写真のものなど、本件のものによく似ている。他の送水口なら金属製の、たぶん送水口を保護するキャップがついているところ、その代わりに合成樹脂かガラスかで出来たカヴァーになっているということだろう。本件の蛸足も同類っぽい。一番上のカヴァーのついたヤツも口径の大きな送水口と見て良さそうだ。

しかしなぁ、そういう目で見ると下の2つの「吸盤」、手入れに問題ありということになりはしないか。

火災・ボヤ、あるいは訓練の折にでも実際に使ったことがあるのか、イタズラで割られたままになっているのか、下2つの「吸盤」には保護カヴァーみたいなものがない。おかげでなのか、よく見るとネジ部分に緑青も出て埃も溜まっているようだ。いざというとき、送水ホースをねじ込むのに手間取りやしないかしら。少しばかり不安にならないでもない。前を通る折があれば、もちっと丁寧に見直してみるか。


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こういうのを読むと、タコ足の正体もわかるのかな?



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