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最終更新日時 : 2016-02-08 16:25:20  
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家原寺仁王門

ご本尊が文殊菩薩ということで、界隈では受験生が合格祈願にやってくることになっている。僕も10代の終わり頃来たことがある。来たことがあるのだけれど、なにぶんウン十年も昔のこと、周囲の様子があんまりに激変していて、今回最寄り駅との往路復路ともどもすっかり道に迷ってしまった。いやはや。

家原寺は、慶雲元年(704)に行基が建立したということになっている。自分の生まれた母親の実家を寺に改造したんだそうな。「家」を「原(もと)」にして作った「寺」ということで「家原寺」とか、「原」っぱにある自分の「家」を「寺」にしたから「家原寺」とかの命名に関する説がある*1

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仁王様その1

何かしら気迫に欠ける。

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仁王様その2

気迫に欠けるどころか、脅されて「おい、ちょっと待ってくれよぉ〜」と何かに気圧け おされているみたいな感じ。

仁王門そのものはずいぶん古いものらしいのだが、仁王様、本来寺にあったものは廃仏毀釈の折か何かにおフランスの美術商に売っ払うことになっちゃって、現在はワシントンのフリーア美術館に収蔵されているのだそうな*2。今ある仁王様は寺のサイトによると《明治時代に近郊の寺院より移設されたもの》なのだそうな。どこよ、その近郊の寺院ってぇ?

廃仏毀釈なんちゅうのは、ナショナリズムも頭の足りんヤツがやらかすとロクなもんにならんといういい例だよな*3。ったく。


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本堂文殊堂

3日の夕刻ともなるとなのかなぁ、それとも受験生減少のためなのかなぁ、すでに参拝客もまばらな感じ。駅からのアクセスも悪いしなぁ。うーん。おまけに途上にまともな道案内がほとんどないしぃ。

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文殊堂裏

天神様みたいな神社なら絵馬を、というところ、家原寺では合格祈願を書き込んだハンカチを貼り付けることに、今はなっている。

僕が10代の頃は、まだこういうふうではなく、白墨の類で建物に直接合格祈願を書き込むという荒っぽいやり方が主流だった。というわけで当時は家原寺といえば「落書き寺」ってことになっていたのだ。いつ頃今のようなのになったんだろうか。全然知らない。

しかし、この文殊堂、信長に焼かれた後、慶安元年(1648)に再建されたものという話だからそれなりに古いものなわけで、ホントよくもまぁ、直接の落書きが許されていたもんだな、と今になってビビる。文化財保護もヘッタクレもございませんでしたね。

しかし、ハンカチにしたところで、押しピンなりテープなりを貼り付けるには使うわけで、古い建材にいい影響があるとは思えない。大丈夫なんだろうか。

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境内参道脇には「百度石」もあるのだけれど、こんなところでお百度を踏まれても参拝客の迷惑になるばかり、というわけでなのかどうか、

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と、「おひゃくど祈願所」が別に設けられている。受験生が行基像のまわりをゾロゾログルグル回っている。傍観者的に眺めていると何となく笑いがこみ上げてきて申し訳ない。

おまいら、この時期、そんなところをグルグル回っている時間があったら……と思わないでもないけれど、そんな野暮なことをいちいち気にするようならこんなところにそもそも来ていやしないんだから、咎め立てしてはいけませんね。

グルグル回るといえば……。

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境内には、ネパールから寄贈されたマニ車(経車)なんかが割とぞんざいな感じで放置されている。ほれ、チベット仏教を紹介するテレビ番組なんかの定番、ぐるぐる回すと回したぶんお経を唱えたのと同じ功徳があるとかなんとかいう面倒臭くないヤツ。

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経を唱える手間を省く類の面倒嫌い由来のものだからといって、メンテも放り出しちゃうというのはいかんなぁ。案内板の字なんか、一部日焼け風化してとても読みにくくなっていたぞ、おい。

そんなこんなでとにかくアレコレ変わっていて驚いた。

変わらないのは手洗いかなぁ。男子小用のヤツなんて溝が切ってある壁に向かって事を致すという、もはや古代遺跡級のヤツ。いっそこのまま未来永劫保存して文化財指定でも待ちますかというようなシロモノ。いやはや、こういうのを目にするのはホントにひさしぶりだな。女子用もあるにはあるが男子手洗いと室の別け隔てがない。コイツは改めたほうがいいんぢゃないか。少なくとも若いカップルの参拝客は望めないぞ、現状では。受験生需要が確実に減少する時代、これはいかんでしょ。「日本三体文殊」だって威張ったって全国区では通用しないんだしさぁ*4

手洗いといえば、堺の公衆トイレがそもそも少ないという問題がある。何だか 「文化観光拠点整備へ 堺市、ゆかりの2人テーマ」(大阪日日新聞)*5、利休と晶子をネタにして堺観光を売り出しにかかろうと目論んでいるらしいが、利休や晶子の生家跡らへん、細かな史跡があるのはいいとして、観光としてこれを愉しむには、まず歩き回らないといけない。ところが界隈には公衆トイレがまーったくない。疎らな公園にはないわけではないが、疎らさ加減に合わせて尿意を催すように都合よく人体は出来ていない。せっかく出かけても、下の都合で不愉快を味わわせるような具合にしか街が出来ていないとすれば、下手にヒトを呼ぶのは街の評判を落とす元だ。観光課のヒトは、車でちょこちょこ史跡を回ってしかいないんぢゃないかぁ。実際に冬の寒い折に自分の足でしっかと歩いて現地を確かめるという手間を惜しんぢゃいかんでしょ。

江東区や墨田区を歩いていて、そういう類の不便の不愉快を味わう折は滅多にない。それどころか、一つ一つの公衆トイレの設計デザインにも工夫がある場合が多くて、それ自体を愉しみに眺めることも出来る。そういうのがないほうが、手洗い需要で喫茶店なりコンビニなりが儲けやすくなるんぢゃないかというようなセコイ考え方は廃すべし。これはマヂめに考えておくべきことだと思うなぁ*6。うーん。


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  • 注1cf. 『堺の歴史探索 地名あれこれ』(堺商工会議所)、p.18。他の説も出てる。/珍しくアマゾンには置いてなかった。こういうのはないのかぁ。うーん。堺商工会議所はこの手の小冊子を結構出していて、堺のあれこれを知るには非常に好都合。『地名あれこれ』は美原市の合併以前のだから、美原区についての記述がないのが残念なんだけれど、愉しく読めるものになっている。これを読むまで、織田作之助が北野田(実家のつい近所なのだ)に住んでいたことがあるなんて全然知らんかったしぃ。というわけで、こういうのはケチケチせずに全国区での流通を図るべきだよなぁ。ぶー。
  • 注2 ウィキpにそっちの金剛力士像の写真が出ている。cf. 「家原寺」(Wikipedia) はてなブックマーク - 家原寺 - Wikipedia。運慶快慶の「慶派仏師作」とのこと。しかしまぁ、小さい写真からでも今あるヤツと全然格が違うことがアリアリとわかっちゃうなぁ。
  • 注3 堺港が近代的な国際貿易港になりそこねたのも幕末の勤皇派連中のせいだって話もあるしなぁ。ぶー。
  • 注4 大阪では「日本三体文殊」と云えば、天橋立切戸文殊、奈良の阿倍の文殊と家原寺の文殊ってことになってるらしい。全国区では、 「日本三体文殊」(Google Searchの検索結果)の通り。
  • 注5 現在(2015年11月2日確認)リンク切れにつき、リンクを省略。
  • 注6 このへんについては、「本日の重要問題/堺の公衆トイレ」(別冊 日々の与太) はてなブックマーク - 別冊 日々の与太 » 本日の重要問題/堺の公衆トイレなども参照されたし。


最終更新日時 : 2016-11-29 14:39:32  
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鶴見橋界隈。

パッと視野に入ってきたときは、絵解き文字の類かと思ったのだけれど、そうぢゃないよなぁ。歯医者さんが古参のアップル製品ユーザだからなのだ、なぁんてのことも看板の古さからしてなさそうだし。

これはやはり往時のデンターライオンにあやかったデザインということになるんぢゃないか。

初代デンターライオン、1964年の発売開始「リンゴを齧ると歯グキから血が出ませんか?」というTV-CM、「ウルトラQ」のガラダマ大木先生こと故福田豊土とよとの語るキャッチフレーズを記憶に留めているヒトも結構いらっしゃるんぢゃないだろうか。

ヴィデオは初代のものではないのだけれど、コンセプトは初代と同じ。

歯グキが歯科の領分なのか咽喉科の領分なのか、歯磨きでどうにかしようというのだから、やっぱり歯科の領分ということなんだろう。

とにかく「リンゴを齧ると……」は一世を風靡したキャッチコピーなのだから、これに便乗してみようというアイディアが出て来るのもありそうな話ぢゃないか。

今ではそういうコピーを耳目にすることがない。「リンゴを齧る」というコピー、これはどうしたって渡辺淳一的な意味ではないほうでの失楽園を連想させるもの、キリスト教関係からクレームがつきでもしたのだろうか。ライオンのデンター関連製品のあれこれもずいぶんややこしい具合になって*1、CMは一体どうなっているのかと思ったら、

おやまぁ、忽那汐里さまではございませんかぁ。

しかし、「リンゴを齧ると……」は影も形もないのですね。


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『失楽園』下巻もお忘れなく。しかし、『失楽園』、青空文庫に入ってなかったとは、今の今まで知らなんだ。改めて訳すとなるとめちゃくちゃ骨って感じだもんなぁ。うーん。


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最終更新日時 : 2017-05-08 11:54:08  
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昨日、所用のついで、少々迂路を選んで駅跡前を通ってみたら、もうすっかり解体が進んで高架の橋脚だけになっていた。最後の最後を見届けられず残念。

いつ片付いてしまったのか、Google News Searchでは「隅田公園駅」で該当するニュースは皆無だった。ニュースにさえならないのか。かろうじて、 「東武伊勢崎線旧隅田公園駅跡が鉄道高架耐震工事の為に解体されました。」(墨田オンブズマン大瀬康介墨田区問題と行政改革ブログ)hatebu*1に、幾葉かの写真と《12月20日東武伊勢崎線旧隅田公園駅跡が鉄道高架耐震工事の為に完全に解体されました》との記述あり。ここのところのジタバタで、界隈を歩きまわっていなかったのがなぁ。うーん。

しかし、 解体の話は2010年頃にもう耳にしていたこと 。実際に解体工事が始まったのは今年の春。案外長くしぶとく生き延びて来たということなのかもしれない。「首都圏広域で震度6弱以上=M7級切迫、将来はM8海溝型−首都直下地震」(時事ドットコム)*2というようなニュースもあったばかり。「切迫」とあらば耐震性向上のためには致し方なしか。

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往時の隅田公園駅ホーム*3

とうきょうスカイツリー駅以前の業平橋駅より、立派な駅だったみたいに見える。


追記

GoogleStreetViewによる、いつ頃なのかはよくわかんないのだけれども、比較的最近の隅田公園駅跡の写真を以下に。

これを書いている時点(2017年5月8日)では、駅舎跡のあった部分は、まだ新しく見える橋脚があるばかり。本文中で引いたブログさんのエントリには商業施設の計画があるとかいう話が出ていたけれど、まだ着手されていないように見える。

ヒトの流れが変わらないと小売の類は難しいんだろう。とうきょうスカイツリー駅から多少離れていても苦にならないものとなると、小規模ライブハウス、催事場くらいなら何とかなるんぢゃないか。スカイツリー建設中には、実際に藝大の学生さんと墨田区(だったっけか?)で何とかいう催しをやって結構盛況だったようだし。というようなことを僕が考えても意味がないな、しかし。

何にしてもまた写真の差し替えはあるだろうから、ときどきこのStreetViewは覗いてみることにしますかね。



  • 注1【復旧時註】現在、ブログ・タイトルは「墨田区議会議員大瀬康介の墨田オンブズマンブログ第1章」に変更されている。
  • 注2【復旧時註】すでにリンク切れ。
  • 注3【復旧時註】以前は『東武博物館だより』のページを手撮りしたものを掲載していたが、今回はずっと見やすい「隅田公園駅」(Wikipedia)hatebuのものに差し替えた。以前、東武博物館で尋ねたところ、博物館にもこれ以外には隅田公園駅の写真は残っていないのだとか。あのアーチ窓のある地上の駅舎は、どんなものだったのだろう。

最終更新日時 : 2017-05-07 14:47:33  

「神社って変な場所だよなぁ、たいがい」を書いてから*1、なんとなく思い出したのだけれど……。

赤レンガの壁面に「神社境内での釣りを禁じる」との貼り紙が鋲でとめられている写真。

「神社境内での釣りを禁じる」なんて貼り紙のある神社、日本広しと謂えどもそうそうあるもんぢゃないよなぁ。

2013年夏、佃島住吉神社

というか、境内に赤煉瓦の倉庫があるなんていうのがそもそも珍しいんぢゃないかしら*2

こういうところ、一人二人なら釣り人のいたほうが風情がありそうな気がしないでもない。そうもいかんかぁ。うーん。


今年の夏、佃島住吉神社にて。あの頃は暑かったんだよなぁ。


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未見ですけれど、小林泰彦ならまずおもしろいんぢゃないか。


  • 注1 2017年5月7日現在未復旧エントリ。
  • 注2 ググってみると(cf. 神社 赤レンガ - Google Search)、境内かどうかは別として隣接しているケースなども含めると結構あるみたい。びっくり。

最終更新日時 : 2015-10-31 17:51:09  
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相変わらずジタバタの合間合間にダン・アリエリー『予想どおりに不合理』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)をぼそぼそ。現在第10章「予測の効果」。中身は経験則としては、みんな何となくそんなもんだろうと感じていることで、結論のみを考えるとさほどの目新しさはない。でも、実験結果があんまりにあからさまなのには参るなぁ。

予め与えられる情報によってヒトの判断が如何に左右されるかというお話。ことは喰い物飲み物の味の良し悪しに限らずその他いろいろの品定めに及ぶ。スポーツ観戦の勝敗判定の類だって例外ではない。商品情報が書かれたタグ、喰い物を盛った器、さまざまな情報がヒトの判断を動かしてしまう。それだけなら、耳目にもし身にも覚えのあるものとお思いになる方も多いだろう。しかし、事が脳科学的なメカニズムによるとなると、何だか起こっていることに違いはなくとも、いっそう憂鬱な気分になってくる。なるほど、情報は判断を動かすものなのだな。

コカ・コーラ対ペプシコーラの謎をもっとよく理解するために、すばらしい神経科学者の一団――サム・マクルーア、リ・ジャン、デイモン・トムリン、キム・サイバード、ラタネ・モンタギュー――が、目隠しと非目隠しでコカ・コーラとペプシコーラの味覚テストをおこなった。このテストに現代的な趣向を添えたのは、機能的磁気共鳴画像(fMRI)装置だ。この装置で、実験協力者がコーラを飲んでいるときの脳の活動をモニターできる。

ちなみに、fMRI装置のなかにいるとき飲み物を飲むのは容易ではない。脳をスキャンされる人は、横になってじっとしていなければならないからだ。この難問を解決するために、サムたちはプラスチックの長いチューブを実験協力者の口にくわえさせ、遠くからチューブを通してしかるべき飲み物(ペプシかコカ・コーラ)を口に注入した。飲み物が口にはいるとき、実験協力者には、コカ・コーラがくるのか、ペプシがくるのか、不明の飲み物がくるのかを示す視覚情報も与えられる。この方法で、コカ・コーラとペプシを飲んでいるときの脳の活動を、どちらを飲んでいるか知っている場合と、知らない場合にわけて観察した。

結果はどうだったか。コカ・コーラとペプシの「チャレンジ」と一致するように、実験協力者の脳の活動は、飲み物の名前がわかっているかどうかでちがっていた。つまりこういうことだ。コカ・コーラなりペプシなりが口に流れこむと、感情的な絆を強く感じることにかかわる脳の内側の部分――腹内側前頭前野(VMPFC)と呼ばれる――が刺激される。しかし、コカ・コーラが口に流れこんでくるとわかっているときは、ほかのことも起きる。この場合、脳の前方部分――背外側前頭前野(DLPFC)と呼ばれる、作動記憶、連想、高次認知、高次観念などの人間の高次脳機能にかかわる領域――も活発になる。ペプシでも活発になったが、コカ・コーラのほうが反応が強かった(そして、当然、コカ・コーラを強く好む人のほうが反応が強かった)。

名前を伏せたときの結果から、この二種類のコーラに含まれる基本的な快楽の要素(要するに砂糖)に対する脳の反応は似ていることがわかった。それでもコカ・コーラがペプシより優位にあるのは、コカ・コーラのブランドが高次の脳機能を活発にしたためだ。とすれば、コカ・コーラの化学特性ではなく、ブランドからの連想こそが、コカ・コーラを市場で優位に立たせているわけだ。

pp.299-300

こういう話が出てくると、こちらの背外側前頭前野に反応が起こっちゃって、どうしたって昨今のホテル、レストラン、料亭その他で起こった食材の偽装・誤表示問題に連想は飛んでしまう。

先日の、京都吉兆のような食品衛生法違反、あからさまにご法度に触れる話はとりあえず措く。車海老がブラックタイガー、芝海老がバイナメエビ、伊勢海老がロブスターだったりする類の話、正直に申し上げると、安物喰いばかりで腹を満たす暮らし、どうひっくり返して眺めても、あばらあたりからは採れるはずもない手羽のなり損ないを「チキンのスペアリブ」と称するような代物を口にしている、半ば以上偽装・誤表示がデフォルトの自分の食の生活圏とは縁のない話、ヒトビトの騒ぎっぷりへの下世話な興味以上の関心を払い得ないのだが、とはいえ、喰い物の味わいといったものは、もとより化学特性に還元して考えるのがよろしいなんぞと曰うヒトはいないのであって、サービス産業の要諦が一定の満足感という良く云って主観的、ありていに云えば至って正体のはっきりしないあやふやなものを顧客に与えるところにあるとすれば、車海老がブラックタイガーであったとしても、化学特性の不足分を誤表示だか何だかの情報によって補い続けて文句の出ない早幾年はやいくとせ、顧客の背外側前頭前野もさぞかし活発に働いてボケ防止にだって役立ったかもしれぬ、って話なのだから、いっそ、誤表示も味覚のための工夫、調味料である、実態をバラしてその調味料を使い物にならなくした連中こそ糾弾されるべきだとうそぶくような喰い物屋の一軒や二軒現れたっていいくらいなのではないか、というふうに、この実験結果を見れば思っちゃうよなぁ。


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