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最終更新日時 : 2017-11-19 23:55:28  

ブクマもずいぶんされているようだし、YouTubeでも2017年11月18日0時には #1 on Trendingということで、ここで取り上げるまでもない動画にアレヨアレヨという間になっちゃったのだけれど、とりあえず備忘録ということで。

見た目、外装に幾ばくかの変化があるみたいだけれど、Atlasという名前は以前の通りということは、メカ部分よりも動作に用いるプログラムのほうの改良が進んだということなんだろうか。バック・フリップどころかバク転の出来ない僕には、何にしてもびっくりだな。

つい先日には、いささか思わせぶりな

が公開されたばかり。こちらだって充分にびっくりした。Big Dogの後継なのだろうが、これまでのものより静かに動作するし、動作そのものの滑らかさも増したように見える。

いずれにしても、創業者たちが大学に籍を置いていた時分の

と比べると、やっていることは、歩行・走行・ジャンプしての回転、似たり寄ったりというか一貫しているのだけれど、やり方の洗練はもはやめまいを覚えるくらい次元が違っちゃっているという感じ。


いくらか気になるところがあるとすれば、一貫したつま先部分と掌の軽視というところだろうか。もちろん、大学でのヴィデオを見ればはっきりしているように、たぶん彼らの最大の関心は歩行、走行の実現だったのだろうから、あるいは腕や掌の軽視にケチをつけるのは云いがかりみたいなものかもしれない。とはいえ、掌となるとRobonaut[ググる!]のような例もあることだし、飛んだり跳ねたり着地したりとなるとつま先の自由度があると楽になることも多いんぢゃないかしら。足の研究一筋のBoston Dynamicsともなれば、実はそのへん、足首と膝の関節での処理でこの先もなんとかなる算段がついているということなんだろうか。それとも案外手をついての素朴な前転のほうがバック・フリップよりもロボットにとってはむずかしいというようなことがあるのかもしれない。

いやいや、案外でもなくあるのかもしれない。モラベックのパラドックス[ググる!]みたいなもの。

……人間にとって難しく思える仕事(複雑な数学の問題を解いたり、囲碁の世界チャンピオンに勝ったり!)は、実は人工知能(ロボットの頭脳)にとっては容易なことなのだ。ところが、僕らにとって容易に思える仕事(ものを掴む、二本足で歩く、ハンバーガーとフライドポテトを袋に入れる、牛丼をつゆだくで盛る)を実現することは、ロボット(人工知能)にとって恐ろしく難しい。これを1980年代に指摘した米国のロボット研究者ハンス・モラベックの名前を冠して、「モラベックのパラドックス」と呼ぶようになった。

「ロボット工学最凶の敵の話」(歩き出した未来の機械なう!)hatebu

バック・フリップは「人間にとって難しく思える仕事」であり掌をマット上に着いての前転は「僕らにとって容易に思える仕事」であるのかもしれない。

一方でまた、

人間は歩行を真似しようとして、脚とは少しも似ていない車輪を創り出した。こうして人間は、それとは知らずにシュールレアリスムを実践したのだ。

ギョーム・アポリネール「ティレシアスの乳房」の序から*1

というヒトだっているわけで、ヒトのやらかすことを模倣するロボットは、掌にしてもつま先にしても、そういうとこいらへん、鷹揚に、細けーことはいいんだよ、もっとシュールなロボットこそと考えるべきなのだ、と、素人臭いロボット・デザインの妄想がモクモクと煙のように湧いて來もするのだけれど……。


歩いてもくれないし、飛んだり跳ねたりもなしみたいだけれど、子ども向けならアテクシにもいじれるかしら。


ロボット法--AIとヒトの共生にむけて
平野 晋
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最終更新日時 : 2017-11-18 19:56:25  

自動生成英語字幕の利用可。再生画面右下の「cc」ボタンをクリックすれば字幕のオンオフがトグルできる。日本語情報としては、「自律ドローン集団が大量殺人、短編映画が描く戦慄の未来」(CNN.co.jp)hatebu

爆弾を搭載した小型ドローン軍団が、顔認識技術を駆使して痕跡を残さない大量殺人を繰り広げる――。自律型兵器、通称「殺人ロボット」の禁止を訴える研究者らが、そんな未来に警鐘を鳴らす短編映画「スローターボッツ」を制作した。

短編映画はカリフォルニア大学バークリー校のステュアート・ラッセル教授らが共同制作した。スイスのジュネーブで開かれる国連の通常兵器に関する会議で、自律型兵器について論議が行われるのに合わせ、自律型兵器の世界的な禁止に支持を集める狙いがある。

というわけで、それにピッタリなフィクションだということになる。扇情的だと見るヒトもいるかもしれないけれど、ここのところ進展を見ると、壁をぶち破ってどうこうってところやSNSの発言から特定のイデオロギーの持ち主を割出して標的としちゃうというところ以外は、そう遠からず実現できてしまいそうな技術水準で、作中のドローンは作られているといって良さそう。フィクションはフィクションでも、技術的には「ノン」を冠したくなる体のフィクションだというところか。物騒な方面への技術力の投入は、本格化する前に抑制策を考えるべきものであって、ノンビリ構えることの許されないものだというメッセージは充分に説得的だと思う。

とくに「米国、具体的議論は『時期尚早』 ロボット兵器規制巡り主張」(共同通信 47NEWS)hatebu*1なんてふうに、物騒な方面に技術開発を推し進めたいっぽいヒトたちが考えてほしくないだろうあたり、うまく取り上げ得ているんぢゃないかしら。「ロボット兵器」という言葉でのみ捉えているうちは戦場にしか出番がないみたいに見えるけれど、ネットから入手できるようなデータとAIとロボット(ドローン)の組み合わせを考えると、実はもっとカジュアルな暗殺機械として利用できちゃうんだというあたり。


さほど時間と金をかけて制作されたとも思えない8分足らずの短篇、しかしよく要点をまとめた作りになってるなぁ。うっかりハラハラしつつも愉しんぢゃったよ。主義主張をグダグダ語るヴィデオぢゃなくて、ヒトの直感に訴えかけるやり方には賛否はいろいろあるだろう。けれど、こういう表現の技術、あるいはこうした表現の力への対抗手段は、これからの時代に否応なく必要になっちゃうだろうってことになりそうだ。つまりは、メディア・リテラシの教育は重要度を増してくるということなんだろう。これはこれで面倒なことかもなぁ。うーん。


参加型文化の時代におけるメディア・リテラシー ―言葉・映像・文化の学習
アンドリュー・バーン
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未読なんですけれども、《私たち教育に携わる大人は、実は自らもこういったことを学んだ経験が無い。しかし現実的には、たとえば国語科の授業では従来からの広範な読み物テクストがあり、それらと学習者を取り巻くメディアやテクスト環境との関連を、教師自身が考え工夫して学習させていかなければならない。この書は、こういった問題にアンドリュー・バーン(Andrew Burn)氏が挑戦し、英国の教師や学習者とともに紡ぎ出した学習方法や実践記録の分析を通した提案が示されている》*2というあたり気になるヒトは気になるでしょ?


  • 注1 見出しには「米国」しか顔を出していないが、記事本文には《一方、ロシアも作業文書でロボット兵器の試作品もない段階で「禁止措置などを検討するのは非常に難しい」と指摘した。米ロがともに国際的な規制に消極的な姿勢を示したことになる》ともある。
  • 注2 リンク先、アマゾンページの「内容紹介」より。


最終更新日時 : 2017-11-11 23:21:51  

店長の交代を高らかに歌い上げる、とでも云えばいいのかな、こういうポスターって初めて見た。いつぞやの「本日の埋草/超越と接客」hatebuと同じパチンコ屋さん。


店長交代を告知したからといってこちらに何の実害があるわけではない。だから毛を吹いての粗探しでもって文句をつけてやろうというような魂胆はない。ないのだけれど、どうしてこういう告知がポスターとして店先に登場するのか、それがわからない。顧客へのアピールにつなげるためには、新店長がいかに魅力的な運営方針を示し得る人物であるかが伝わってこそのことぢゃないのかしら。さもなければ、新店長が「超イケメン」と称されるような男前であるとか、実はやんごとなききわの御落胤との噂があるとかいったキャラクタそのものの魅力が必要だろう。

ところが、このポスターにはそういう内容がない。経歴・略歴、主義主張が書かれていないから、店長が換わったことで顧客にいかなる便益がもたらされるのかわからない。「今まで以上」といったところで、空疎な宣伝文句の紋切型を超えるものではない*1。顔写真すらないのだから、万が一店内で顔を合わせても挨拶のしようもない。ひょっとすると先代店長が地域統括部長とか何かの役職についちゃったので、新店長をあまり持ち上げるような宣伝を打つと先代をバカにしたような具合になり兼ねずいろいろ差し障りが生じるなどといった事情があるのだろうか。それとも、心理学的戦略か何かで、なんだか新しいぞという雰囲気を醸すだけで顧客を誘引する材料になるなんていう研究でもあったりしたのかしら。うーん、案外そういうところだったりするのかなぁ。

まぁ、これも考えてわかるようなことぢゃないですね。でも、伺ったからといってニコニコ答えていただけるような疑問でもないような気がするしなぁ。うーん。


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こういうシールって、なんとなく意味もなくあちらこちらに貼り付けてみたくなるからいけませんね。


  • 注1 あと、「顧客満足」ならば、「追及」ぢゃなくて「追究」ぢゃないですかね。

最終更新日時 : 2017-11-11 23:24:20  

他人様ひとさまtweetで失礼m(_ _)m


もうずいぶんRTされているから、twitterのユーザさんなら先刻御承知の「事例」かもしれない。でも、これ、ちょっとおもしろいよなぁ。並んでいるのは、幼稚園か小学校での何かの栽培、おそらくは種まき直後に添えられただれが担当の種なのか責任の所在を明らかにしておくための顔写真だろうと理解しつつも、同時に「間違った文脈」をだれもが思い浮かべているに違いないと想像できる写真なんだもん。誤解を招いてしまうのではなく、正しい理解をもたらすと共に「間違った文脈」への思いを誘う写真。

しかし、ここで考えてみたいのは「喚起」される「間違った文脈」の性格がずいぶん奇妙なものであることだ。僕は子どもたちがそこに埋葬されている墓地みたいなものを思い浮かべた。けれど、件のツイートに続く返信に目を通してみると必ずしもそればかりではないのだ。

みたいに、顔写真の子どもがそこから生えてくるというような「間違った文脈」を思い浮かべていらっしゃる例もある。

たしかに、返信コメントを眺めていると墓派のほうが多いのだけれど、しかし考えてみると生えてくる派の想起のほうがなにほどか現実に根ざしたもののようにも思えてくる。少なくとも目に見える現実としては、そちらが「間違った文脈」としては正しいんぢゃないか。

植物の種子を蒔く場合、そこに蒔いたのが何の種子であったかがわかるように、生育後の花なり実なりの写真が印刷された種子の袋を添えておくことはとくに珍しいことではない。つまり、何かの種子が蒔かれたであろう場所に顔写真が添えられていれば、そこからヒト乃至ヒトの首が生えてくる様子を想像するのは自然なことのように思える。非常にシンプルなアナロジー、写真に写った光景と「間違った文脈」との間にははっきりとした構造の対応が見て取れるからだ。

しかしそれに対して、墓、あるいは土饅頭に写真を添える風習は日本にないものではないか。少なくとも日常的に思い浮かべる日本的な埋葬風景にあるものではないだろう。ポピュラーな文学作品にだってそういう場面は登場しないんぢゃないか。とすると、埋葬や墓を想起した多数派、というか、僕自身は、一体どういう過程を経て件の写真から墓を思い浮かべるに至ったのか。

とおっしゃる方もいらっしゃるのだけれど、どうして顔写真と土が並ぶと多くのヒト、というか自分自身は墓をパッと思い浮かべるのだろう。

謎である。


デカメロン 上 (河出文庫)
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ヒトを土中に植えるという発想は『デカメロン』中の話を思い起こさせる。パゾリーニの『デカメロン』にも登場していた、兄弟に殺された恋人の首を鉢植えにする少女の話*1。元ネタは民話・伝説の類だろう。ヒトを植えるという発想そのものも案外人類普遍だったりするんだろうか。そうなると墓とヒトを植えるという発想の共通のルートみたいなものがあるのかもしれない、という無理矢理な解釈もデッチアゲられるかもなぁ。


購入なさる場合、気をつけたいのは中巻の存在。只今現在(2017年11月7日17時25分)のアマゾンのランキングを確認すると、上巻83,124位、中巻190,210位、下巻182,595位となっている。多くのヒトが上巻で挫折するというのは世にありがちなことだけれど、中巻の順位の落ち込み具合は、そういう類のものではないだろう。忘れられた中巻の切なさよ。

面倒臭ければ、Kindle版だけれど、

デカメロン 上中下合本版
河出書房新社 (2017-06-09)
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を選ぶという手もある、かな。


  • 注1 とはいえ、首を隠すためであって、そこから恋人が生えてくることを期待したってわけぢゃぁなかったんだけれど\(^o^)/

最終更新日時 : 2017-10-30 17:04:22  

Yvette Youngは、1991年、カリフォルニアはサン・ホセ生まれのアメリカ人。

例によって何も知らないアーチストさんなのだけれど、聴いていて気持ちいいからよろしいではありませんか。BGMにしてもいいし、ちょっと聴き込んでみてもいい感じ。気になるところがあるとすれば、昨今の math rockにありがちな、いささか間延びしたメロディーラインかなぁ。でも、声質のおかげでそれも耳につくってことはない。前作より音作りもしっかりしていて、まぁ、まずはお聴きになるがよろしいというところ。


  • Yvette Younghatebu

    Facebookのアカウント。

  • yvette young (@youyve) | Twitterhatebu

    Twitterのアカウント。

  • yvette younghatebu

    BandCampのアカウント。

  • yvetteyoung | yvette young | Free Listening on SoundCloudhatebu

    SoundCloudのアカウント。最終更新が2年前。今後どういう扱いになるのかちょっとわかんないかな。

  • Yvette Young - Wikipediahatebu

    残念ながら日本語版には項目がない。こちらも至って簡潔な記述のみだけれど。

  • yvette young - YouTubehatebu

    YouTubeのチャンネル。これ、興味深かった。それぞれの演奏が素晴らしいというわけでは全然ない。そうではなくて、8年前からの演奏が継続的に並んでいるところ。最初はごく当たり前の弾き語りだったものが、同時代らしい音楽の影響を受けながら、自身の演奏スタイルを模索している様がなにほどか聴き取れるように感じられる。彼女が率いているCovet[ググる!]も当然そうなのだけれど、Chinese Football[ググる!]あたりからの影響なども感じられて、こういうといささか大袈裟かもしれないのだけれど、同時代のあれやこれやの中から一つの個性とか様式とかが形成されてゆく過程に立ち会えるとでもいえばいいのかしら。

    しかしなぁ、お若いヒトの8年ってのはデカいなぁ。爺ぃの8年だってデカいんだけれど、そういうアレとは別のアレで。まぁ敵いませんね。


Acoustics 2 - EP
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収録曲はこちらで確認できる。アマゾンのせいぢゃないのだけれど、MP3モノしかないのがちと残念。



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