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最終更新日時 : 2016-09-27 03:06:31  

「本日の備忘録/ダブルクォーテーションしぐさ」hatebuの件、machida77さんから新たなご教示を賜る。

別冊 日々の与太 » 本日の備忘録/ダブルクォーテーションしぐさ

エアクオート(air quotes)ですね。https://ja.wikipedia.org/wiki/エアクオート

2016/09/17 20:24

というわけで、ダブルクォーテーションしぐさには一応の名称があったわけですね。

日本人の場合、エアクオートはアカデミズムの場くらいでしか使われない珍しいジェスチャーの一つで、発話した語に「いわゆるなになに」という意味を持たせることができるジェスチャーである。この「いわゆる」や「なんというか」という意味での括弧は通常の引用を示すためのただの括弧とは区別され、印刷文で風刺、皮肉、婉曲表現を示すために使われるScare quotesと同等のものだと考えられている。

似たようなジェスチャーは1927年まで遡るが、アメリカにおけるエアクオートの普及は1989年にSpy Magazine誌が造語したことと、1990年代にコメディアンのスティーヴ・マーティンがショーで多用したことがきっかけだと考えられている.。*1

エアクオート - Wikipediahatebu*2

27年から一気に89年はないでしょう、というわけで、このへん御本家版を覗いてみたんだけれど、変わりはなかった。ぶー。

ただし、それ以降のお話については多少詳しいか。

Use of similar gestures has been recorded as early as 1927. The term "air quotes" first appeared in a 1989 Spy magazine article by Paul Rudnick and Kurt Andersen, who state it became a common gesture about 1980.

The gesture was used routinely in the TV show Celebrity Charades (1979) as the standard signal for a quote or phrase.

The trend became very popular in the 1990s, attributed by many to comedian Steve Martin, who often used them with exaggerated emphasis in his stand-up shows. Another popularization of air quotes was the character Bennett Brauer, played on the sketch comedy show Saturday Night Live by Chris Farley, an aggressive but socially awkward commentator who used air quotes to mock societal expectations of him. Additionally, in the blockbuster Austin Powers film series, Dr. Evil makes exaggerated use of air quotes when explaining matters to his henchmen, particularly while using real phrases he erroneously believes himself to have coined such as "laser" and "Death Star".

Air quotes - Wikipedia, the free encyclopediahatebu*3

こう見てみると、YouTubeで比較的頻繁に見かけるもの、つまりはありふれたしぐさによる表現でありながら、どうして自分が全然知らなかったのかというあたりも見えて来る。Wikipediaの記述が正しいとすれば、何よりまず今日見られる Airquoteは89年以降用いられるようになったものであること。この時期にはすでに仕事と生活に追われて、こうしたアレコレに接する機会をまったく持っていなかったもんね。ついでに、アカデミズムなんちゅうハイブロウなモンとは無縁の人生を日本で送り続けていたこと。YouTubeが普及したおかげでアチラのアレコレを目に出来る時代になって初めて出会えたというわけですね。


さてしかし、ここで新たに気にしても仕方がないのだとは思いつつも気になり始めたことが出て来る。「Air-なんちゃら」と云われて思い浮かぶ言葉といえば「Air guitar」ということになる。そういうのと並べて考えてみると、「Air-なんちゃら」は、「なんちゃらのしぐさ」を意味すると考えて良さそう。そういう具合に「Air」を用いるようになった経緯はどんなものなんだろう?

「Air-なんちゃら」という表現、なかなか実態をうまく捉えた表現であるように思える。思えるったって、ネイティヴでもないヤツがそう思ったところでホントのところ、英語のヘヴィーユーザさんにどうなんだかはわからない。仮にうまく捉えた表現であるとすれば、うまくするとこの表現が生まれた経緯、発明者の名前くらい何か記録に残っていないもんだろうか。

日本語としての「エアギター」は比較的最近、たぶん、エアギターの世界選手権でのダイノジおおち[ググる!]の優勝以降、頻繁に耳にするようになった言葉だろう。英語の御本家筋でだって、エレキなギターの普及具合を考えると、前世紀の半ばあたりよりも昔ということはないはず。ウィキpでは、エアギターのしぐさの歴史について触れてはいても言葉としての「エアギター」に触れた記述は見当たらない。

昨日今日のアレコレでも「エアインタヴュー[ググる!]」だの「エア取材[ググる!]」だのと、しぐさという範囲をハミ出してあらぬ方角でも用いられている「Air-なんちゃら」。このへんの経緯を多少は気にしているってヒト、あるいはさっそく調べてみたぞってなヒトだっていそうな気がするんだけれど、どんなもんだろう。ウェブのどこかにそのあたりが記されているとして、どういう検索キーワードを考えれば、一発検索OKという具合になるだろう? それともそんなことが書かれたページなんてないかしら。うーん。


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  • 注1 ピリオドと句点は、原文ママ。
  • 注2 2016年9月22日閲覧。
  • 注3 2016年9月22日閲覧。


最終更新日時 : 2016-09-25 23:00:41  

「本日の備忘録/Genetic Engineering Will Change Everything Forever – CRISPR」hatebuで取り上げた CRISPRネタ、またKurzgesagt – In a Nutshell の YouTubeチャンネルhatebuで22日に公開された。翌日に日本語字幕が利用可能になったようなので、ことのついでに。

CRISPRは、ひょっとすると科学技術ネタの小論文で扱われる可能性のある話題だと見ていい。問題に登場しなくても知っていると答案作りの材料になる。一通りの話を頭に入れておいてバチのあたるもんではないだろう。そのあたりの主題が気になるヒトは両方目を通しておくといい。


ちょっと気になるのは、どちらのヴィデオもどちらかというとイケイケドンドン系の立場からの解説になっているんぢゃないかというあたり。CRISPRに関しては僕もどちらかというとイケイケなんだけれど、ヴィデオのほう、失敗したら何が起こるかわかんないってあたりは結構シビアな問題である割に扱いが軽いようにも見える。

その時代の科学で考えられるかぎりの安全性を確保したとしても、それで将来にわたって安全が確信できるかどうかという問題があるからだ。そのへん少しだけ簡単に書いておく。

たとえば、オゾン層破壊や地球温暖化の原因とされたフロンガス[ググる!]の話。そもそもフロン[ググる!]は扱いの面倒なアンモニアに換わる安心安全な霊媒、ぢゃないよ、冷媒として開発された。安全なだけではなくて他にもいろいろ優れた特性があったために、冷媒ばかりではなく様々な用途に用いられるようになった。まさか、フロンがずいぶんな高空までえっちらおっちら昇って行って塩素を放出しオゾン層を破壊する危険があるなんてなことまで考えておかなきゃならなかったなんて開発当時は想像の外だったわけだ。想像さえ出来ないとこいらへんまで安全性を考えるなんちゅうことは出来っこない。似たような話は他にも、たとえば、有機塩素系農薬[ググる!]とかアスベスト[ググる!](石綿)なんかにだってだって当てはまるだろう。その他アレコレテケトーな検索フレーズでググってみればいろいろ出て来るはず。

自然科学の知見だって時代の限界は免れない。今考えられる限りの安全を確保したとしても、今の私たちが想定していないようなところで問題が生じる危険を完全には排除出来ない*1。もちろん、そんなことばかり云ってるとどんな新技術も使えなくなっちゃう*2。今回のヴィデオに登場する話の場合、遺伝子改造を施した宿主を大量に環境中にバラ撒くことで成果をあげようとするものになっている。となると、思わぬ問題が生じた場合、事態の収拾が難しいものになる可能性も出て来る。今までの遺伝子組み換え作物なんかの場合は、遺伝子組み換え作物の影響が他に及ばないような義務が課されていた。さて、今回の話題に関しては、利点と危険をどう比較して考えるか、ってな話は頭に置いておいていいんぢゃないかと思う。



  • 注1 ちなみにこのへんは慶應義塾大学の経済学部の小論文で、何年だったっけか、10年ちょいと前くらいかなぁ、に割と正面切った出題がなされている。
  • 注2 指摘された危険自体がさらに後になって誤りだったとかそれほど大きな害をもたらさないとか判明するケースだってある。面倒臭いこっちゃ。


最終更新日時 : 2016-09-21 17:39:51  

ねぇ。

普通に考えれば、卵が卵黄を含んでいるのであって卵黄の中に卵があるなんぞといったケッタイな事態は生じない。卵といえば卵全体を意味し、卵黄はその部分である。でなければ、「卵」+「黄(身)」=「卵黄」という言葉も存在し得ない(んぢゃないのか)。


たぶん、アレルギーか何かの問題が絡んでのこと、卵黄を使いたくて入れたんだけれど、どうしたって黄身以外の卵のアレコレも混じっちゃってるに違いないから注意してね、とか何とかいったところがこの表記の趣旨なのかな、と考えないでもない。でも、そういうことはもっと素直に表現したほうが通じがいいんぢゃないだろうか。


追記

「火薬と鋼」hatebumachida77さんhatebuからブコメを賜るm(_ _)m

別冊 日々の与太 » 本日の埋草/包含関係について

以前の基準ではこの表記は必要ありませんでした。卵白と卵黄でアレルギー反応に差があることと、卵白と卵黄を完全分離できないことからああなっています。

2016/09/21 11:44

過去、こうした表記が不要だったというのは、知らなかった。アレルギーに集まる社会的関心の高さは、やはり最近になってからのことということか。卵白・卵黄の分離が出来ないというのは予想通り。

いずれにしても、こういう記述は一般消費者向けのモノなんだろうから、ガキんちょが見てもピンとくるものであっていいんぢゃないか。「卵アレルギーのヒトは飲んぢゃいかんよ」くらいの書き方が採られていていいはず。


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甘ったるいんだけれど、自販機で見かける折があるとついつい。

しかしなぁ、いかに格安とはいえ、30本まとめて買うヒトってどれくらいいらっしゃるんだろう。



最終更新日時 : 2016-09-17 16:40:15  

写真は、「How Do Vinyl Records Work? - Brit Lab」(YouTube)hatebuから。

このしぐさ、YouTubeを見ていると結構な頻度で出て来る。出て来るんだけれど、僕の聴き取りの出来なさ加減のせいもあってよく意味がわからない。わからないならその無知を晒せというネットの情報収集の原則にしたがって晒してみた。ありがたいことにさっそくのご教示を賜る。


ありがたやm(_ _)m

なるほど、ダブルクォーテーションをかたどったしぐさだったというわけか。では、日本語訳でこのしぐさをやらかすと、

20160917161620

みたいな具合になるのだろうか。

いや、それにしてもヒドいクロッキーになっちまいましたね\(^o^)/。何億年ぶりかのやらかしなので、どうかご容赦いただけますやうに。

というか、まぁ、しかし、これでは話の最中にいきなり絵の構図取りを始めるなんて、このヒトは何をするんだろうかしら、と怪しいヒト認定をウケちまいそうなしぐさってことになりますかね。いやはや。


こういうの、メモっておかないと忘れちゃうし、メモっちゃうともうメモを見なくても忘れないという類の知識、というわけで、とりあえずメモっておくべし。ひょっとすると万が一、どなたかのお役に立たないとも限らないし。


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最終更新日時 : 2016-09-11 12:38:16  

MIT Media Lab の YouTube チャンネルhatebuから。

タイトルを見たときには、『読んでいない本について堂々と語る方法』よろしく周辺情報その他によって本の内容のあらかたをズルしてラクに理解してしまう科学的方法でも出て来るのかと思っていたらさにあらず、まったくもって文字通り、閉じたままの本を読んでしまおうという技術開発。

ヴィデオ冒頭には開封せずに手紙を読んでしまう事例も紹介されている。そこに書かれる文字が、タイプライターなりプリンタなりの打ち出すものに限定されていたとしても、これはちょっと脅威だろう。肉筆であったとしても、インクの特性から形状が割り出されるのだとすれば、今日の肉筆認識の技術をもってすれば、機械読み取りがさほど難しいとは考えにくい。メイルだってすでにエシュロン[ググる!]があるわけだし、どうせこのへん、表沙汰になっていない類似品にご注意くださいってなもんだろうから、油断大敵火がボウボウ、メイルであれ手紙であれ、通信の秘密[ググる!]なんて、もはやどちらの幻想小説の世界ですか、ですよ。

もちろん、こういう技術は有益でもありはするのだろう。たとえば、水害にあった古文書の類。ページがめくれなくなってしまったヤツの修復作業はきわめて面倒臭い。もちろん、修復作業はサボるべからずの不可欠だとして、しかし修復の前にまず内容を保存することが出来るようになるに越したことはない。この場合、この技術はずいぶん重宝するに違いない。

とはいえ、選挙時、野党候補の選挙事務所に警察がへっちゃらで隠しカメラを仕かけて監視するような時代と社会であれば、まずだれがどのようにこの技術を用いるのか、心配御無用というわけにはいかないよなぁ。うーん。


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待望の文庫化。タイトルから想像されるようなフザケた内容ではない。ユーモラスな読書論として読めば結構興味深い。しかしまぁ、世の中、フィジカルには目を通していても、読んでいるとは到底云えないような堂々たる書籍に関する語りは珍しくない。そういう書評子さんには、本書を読んで、その空中批評っぷりに磨きをかけるくらいの修行は積んでいただきたい。とかなんとかいったあたりは、絶対ブーメランだな\(^o^)/



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