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最終更新日時 : 2017-06-25 15:41:53  

今朝公開されたヴィデオ。Fiona Apple は、もう我が魂の友といって差し支えないかもなぁ。


なんだかグッとキちゃう映像。オリジナルの映像は、「Breakdancing Gorilla Enjoys Pool Behind-the-Scenes」(Dallas ZooTube、YouTube)hatebuの動物園自身が公開したもの。ひと目見て、何か喜びが溢れ出るような回転具合に何かしら音楽めいた律動があって、繰り返し見るうちに Zola(このゴリラくんの名前)の気分がこちらに憑依して来るような気がしたのだ。これはきっと、音楽を被せたヴィデオを作るヤツが出て来るに違いないと思ったのだけれど……。

音楽的な律動を感じるといっても、一定のテンポで現生人類の多くにとっては当たり前の4拍子だの3拍子だのに還元できるリズムがあるわけではないし、そもそも、音楽というよりもカイヨワの「めまいイリンクス」の遊びあたりを読み取ったほうが理屈としては素直な捉え方であるようにも見えるし、そういう捉え方のほうが同じ霊長類として云々カンヌンもっともらしい気の利いた話も出来そうな気がするのだけれど、まぁ感じちゃったものは仕方ありませんね\(^o^)/

しかしなぁ、映像のほうに加工を施して無理やり通常の音楽的リズムに合わせるようなのが出て来ても相手にしてやらないぞと思っていたところ、合わせるなんぞというケチ臭いことは考えず、テケトーに選んだ自分の作品をそのままの映像に被せてイッチょ上がりとする粗っぽいやり方に打って出るとは、さすが Fiona姐さんですわねぇぃ。畏れ入るしかございません。


この一週間、「Fiona Apple Rocks」(YouTube)hatebuでのヴィデオ公開が3本に及んでいて、何をどうしたんだかちょっと心配になって来なくもない。ここ数ヶ月來、どうも既存のやテケトーに撮影した映像にテケトーに曲を重ねただけといった、割とラフというか雑なヴィデオが続々登場していて、おかげさまでだかどうだか、視聴数がかつてとは比べ物にならないくらい減っているのだけれど\(^o^)/、うーん、そのうち著作権関連の問題でも起こさなきゃいいけどなぁ。悶着の絶えないのはいつものこととはいえ、何かと心配になりますわねぇ。


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96年デビュー・アルバム。「Carrion」はアルバムの最後。詳細は「タイダル (アルバム)」(Wikipedia)hatebuなど参照されたし。




最終更新日時 : 2017-06-18 04:11:07  
バンブー茂、2004年
バンブー茂、2004年

バンブー茂、2004年11月

バンブー茂[ググる!]、今聴いてもキちゃうな。もう解散しちゃったバンドなのだけれど。

改めて聴いてみて、曲そのものはこのバンドのベストというわけではないだろうけれど、歌詞と声とをあわせてみると、個人的にはこれがはまりどころという感じ。

演奏力はあるし歌詞は当時のあれこれの中ではかなり煮詰めた感じの言葉の選択があって、他の作品も含めてもちっとウケても良かったはずなんだがなぁ。1999-2004年の活動期間が短いのか長いのかはわからないけれど、惜しいことには変わりない。たぶん、そう感じるヒトが他にもいるからだろう、ここへ来て YouTubeへの音源公開が増えてきたのは。


というわけで、たぶん聴いたことのないヒトにもいくらか響くことがあるんぢゃないかと思うのだけれど、どうかしら。響くといいんだけれどなぁ。


右上写真は、解散ライブ直前の渋谷路上ライブの様子。ヒドい映りなのだけれど、なにぶん本家「与太」サーバ内にかろうじて残っていたヤツなんで、まぁm(_ _)m


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《再入荷見込みが立っていないため、現在ご注文を承っておりません》。うー。

YouTubeに一応の音源hatebuがあるにはあるのだけれど、ちゃんとした音源で安心して聴きたいよなぁ。う~ん。




最終更新日時 : 2017-06-18 21:32:13  

小論文ネタになるかな、ということで仕事用のメモついでに。

今までの生産技術の進歩は、生産性を上げ雇用も拡大してきた。ところが、情報革命を経て今日の生産技術の進歩は、生産性を上げている一方で雇用をむしろ減らしている。このままぢゃ、生産性が上がっても需要が萎んぢゃって経済が回らなくなるぞ、いやいや富の不均衡の最大化した超絶格差社会の成立がぁ!……。いつもなら科学技術イケイケドンドンなチャンネルなのに……と驚くヒトも出て来そうな話に前半中盤はなっている。最後の部分を見ると、続篇に登場するらしいベーシック・インカム[ググる!]の必要性も見えて、やっぱりイケイケドンドンなのかなというところ、なのかな。

ベーシック・インカムは、現状平均的受験生には*1非現実的な議論に見えるみたいなのだけれど、思われているほどいい加減な話でもないかもよ、という前提として知っておいてもいい話だし、ベーシック・インカムのことはさておいても、シンギュラリティの登場なんかをまたずとも、充分にAIと雇用の問題はデカいものになっているということは、知っておくべきことだと思う。トランプなんか、アメリカの雇用は他の国のアンフェアな貿易に奪われているんだみたようなことを云っているけれど、実際のところはアメリカ国内のFAが工場労働者の雇用を奪っているってのもデカくて、他国からの輸入に障壁を設けても雇用は増えないというような話もある。日本でだってそのうち問題にならないとも限らないような話ぢゃないか。

残念ながら今のところ、日本語字幕は利用できない。自動翻訳の日本語字幕は利用できるけれど、シュールな箇所がそれなりにある。でもたぶん、こういう議論への備えが必要な小論文問題を受験するヒトなら、英語字幕でも読めちゃうんぢゃないか。僕は全然ダメなんだけれど、聴き取れちゃうというヒトだっているだろう。ナレーションの英語が全部聴き取れなくたって話の概要や具体的な数字は問題ないはず。現在(2017年6月18日)、日本語字幕が利用できるようになっている。日本語字幕の表示方法については、別冊 日々の与太 » 本日のYouTube/日本語字幕で、The European Refugee Crisis and Syria Explainedhatebuを参照のこと。敬体と常体がチャンポンになっていたり、ところどころ訳語の選択に議論の余地があるんぢゃないかってところもあるけれど、ないよりずぅぅぅぅっといいだろう*2。メモをとって自分なりの文章に話をまとめ直しておくといい。


参考文献、みたいな

このヴィデオの議論は、概ね以下の2冊によっている*3

ロボットの脅威 ―人の仕事がなくなる日
マーティン・フォード
日本経済新聞出版社
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原題“The Rise of the Robots”。


ザ・セカンド・マシン・エイジ
エリック・ブリニョルフソン(Erik Brynjolfsson) アンドリュー・マカフィー(Andrew McAfee)
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原題“The Second Machine Age”。

で、2冊合わせるとヴィデオのタイトルになるわけですね。


隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働
ルトガー ブレグマン
文藝春秋
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で、たぶん続篇ヴィデオの参考文献はこれになるんぢゃないかしら。テーマがAIとベーシック・インカムとなると。“Utopia for Realists”。未読なのだけれど、なんとなく楽観的に過ぎるのかもな、っぽい。でも、事態への対応策を考えるとすれば、楽観なしには話も進まないんだしな。1988年生まれのまだまだ若手、オランダの歴史学者さん。

「Why we should give everyone a basic income | Rutger Bregman | TEDxMaastricht」(YouTube)hatebuなんかがさしあたり次のヴィデオの予習になるのかな。今年に入ってからのTED講演に「Rutger Bregman: Poverty isn't a lack of character; it's a lack of cash | TED Talk」(TED.com)hatebuもある。日本語字幕、どちらも利用できないのだけれど\(^o^)/


  • 注1 というか大多数の大人にも、かな。
  • 注2 たとえば、最初のほうに出て来る「stupid」は「馬鹿な」よりも「単純な」のほうが論旨は伝わりやすいだろうし、後のほうに登場する「全世界のベーシック・インカム」はそのまま「ユニバーサル・ベーシック・インカム」としたほうが多くの他の書籍類と共通した訳語になるんぢゃないかな。
  • 注3 ヴィデオの終わりとかYouTubeの再生ページとかにそれぞれの原書が紹介されている。

最終更新日時 : 2017-06-10 14:51:11  

仕事用のメモついでに。


「永久機関」なんてだれでも知っていそうなものなのだけれど、知っている子どもは小学生でも知っている一方で、高校生になっても知らない子どもは知らない。そこいらへんの違いって学校の成績の良し悪しにそれほど関係がないように見える。振り返ってみるに、僕も小学生向けの学習百科大辞典とか何とかで初めて知った記憶があるけれど、学校で習ったというような記憶はないかなぁ。習ったのに忘れているだけって可能性は、僕の場合小さくないだろうけれど\(^o^)/。というようなことはさておき、いずれにしても永久機関が不可能であることくらいは基礎教養みたいなものになっていていいんぢゃないかなぁ。

熱力学の第一法則と第二法則が頭にあれば、ときおり地方紙なんかに現れる永久機関*1モドキはとりあえず批判的に捉えられていいと云えば云えるんだろうけれど、永久機関自体、一見のもっともらしさと裏腹な御トンチキ具合において印象興味ともども深ぁいシロモノなんだからそちらもついでに頭に入れておくほうが、そういうインチキへの免疫はバッチリついちゃうんぢゃないか。だから、基本的な判断能力に結びついた知識として悪いものぢゃないと思うなぁ。

ただし、こういうのは多少野暮でも実際の実験映像がいいっていう見方だってあり得る。あるいは、自分で実験する方法を教えてくれるようなヤツとか。そこんところは、たまたま先日見つけたこれ、アニメーションが洗練されているし印象的でわかりやすい。ついついそこいらへんに釣られちゃったということで、まぁ。YouTubeで検索すると実験映像を用いたものもいろいろある(cf. perpetual motion machine youtube[ググる!]*2。そこいらへんを参照しつつ、ゆとりがあれば教師なりご父兄なりが実験指導するのは結構な話。ついでに、余裕があれば冒頭のアニメと比較してメッセージの伝わり方や信頼性の違いをまとめるような課題も出来ちゃうかな。


課題案

見たものをまとめる訓練って割と重要ぢゃないですかね。

  1. 一通り見る(メモ可)
  2. 概要を簡潔にまとめる
  3. 登場した事例からいくつかを選んで説明をまとめる(図の使用可)
  4. 改めてヴィデオを見た上で、2.、3.を、ヴィデオのタイトルに即した文章に書き直す

をやっておくこと。出来るだけ自分がすでに知っていることを活用して理解しようとしてみること。ただし、4.の段階でなら辞書その他の使用も可。

表題を中心に内容を受け止めれば、多少むずかしいところがあっても概要は捉えられるはず。あきらめなさんな。

あ、「perpetual motion machine」は「永久機関[ググる!]」のこと。


参考文献、みたいな

ひょっとすると、もうこれに代わるような本もあるんぢゃないかと思いもするのだけれど。ここいらへんの話だとパッと思いつくのは今でもこれになる。

Amazon.co.jpで永久機関を検索するとむやみに「フリーエネルギー」を扱った書籍が並んでいたりする。記事脚註で触れた YouTubeの件もそうなんだけれど、なんだかなぁ。あやういなぁ。


永久運動の夢 (ちくま学芸文庫)
アーサー オードヒューム
筑摩書房
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  • 注1 とはさすがに名乗らないが。
  • 注2 YouTubeで「永久機関」を検索すると、怪しいヴィデオが結構多いことに否応なく気づく。まず基本であるべき不可能な理由を解説するヴィデオが、どうしてホイホイ出て来ないのか。みんな似たり寄ったりになっちゃうから、というようなアレなんだろうけれど、怪しいのだって充分似たり寄ったりだぞぉ。ちゃんとした解説ヴィデオだって見せる工夫を考える余地はいろいろあるんぢゃないかしら。そういうの、作ったことがないから無責任な意見ですけれど\(^o^)/

最終更新日時 : 2017-06-09 10:27:29  

「【NEE2017】シンギュラリティは来ない…東ロボくんの母・NIIセンター長 新井紀子教授」(リセマム)hatebu、東ロボの経験からのみでAI一般に関わるシンギュラリティについて何か云えるのかどうか。蓋然的なとこいらへんまででなら可かもしれない。けれど、見出しのように断言されると蟠りを覚える。いずれにしても、そこいらへん、実のところシンギュラリティが来ようが来まいが大した問題ではないのではないかという気もしてくる。

シンギュラリティが到来するならば、雇用への影響とかその他いろいろそれなりの大問題を引き起こすに違いないし、その影響は自分の生活にだって及ぶこと間違いなしなんだから、そういう物言いはアレなのはわかるんだけれど、でも遠くない未来を構想するに当って、そういう大問題もただの問題か小問題かと思わせるほどの大問題にどうしたって思い至らざるを得ないんぢゃないか。というのは、シンギュラリティはAIの知的能力が、ヒトのこれまで獲得して来たそれの比較的素直な延長線上に想定されているものではないかと思えるからだ。AIの知的能力がヒトの能力の延長線上に想像されているから、AIがヒトを凌駕し支配するといったお話がヒトの危機感を煽ることにもなるのだろう。でも、AIが獲得するであろう知的能力が、もしそのような直線の上になかったとしたら……と考えることのほうがリアリティのある大問題になっちゃうというようなことはないかしら。

「アルファ碁同士の棋譜公開 碁界騒然『見たことない』」(朝日新聞デジタル)hatebu、囲碁がわかんない者としては具体的にどうこうといったコメントのしようはないのだけれど、

手数が進んだ特殊な状況に限り有効とされていた「星への三々さんさん入り」を序盤の早いうちに互いに打ち合ったり、双方の石がぶつかり合って手抜きがしにくい接触戦のさなかに戦いを放置して他方面に転戦したり。これまでの常識では考えられない着手の連続にプロ棋士らは驚愕きょうがくした。

(中略)

囲碁AIに詳しい大橋拓文ひろふみ六段は「わけがわからない。人間が打つ囲碁と同じ競技とは思えない」。今後の棋士像を「強さが棋士の絶対的な価値ではなくなり、囲碁の魅力を伝えるなど他の役割の比重が高まるのでは」と予想している。

といったあたり、シンギュラリティより遥かに面倒な問題を示唆しているように思える。AIが実用に供されるとき、上のような困惑が領域を問わず引き起こされることになるんぢゃないかということだ。《一定のルールの中、どのように振る舞うことでより高評価の得られる結果を出すか》というのはゲームのみならず、ビジネスその他にも当てはまる事柄である。採用すべき振る舞い方をAIがうまく導出してくれたとして、その振る舞い方がこれまでの人知からは想像のつかないものになっちゃったというとき、ヒトはどのようにその事態を受け入れる/拒むのだろうか。

もちろん、実のところヒトは、少なくとも現在のところそのメカニズムがすでに解明され尽くしたとは到底云えない己の生体に頼って生きているのであり、その一部である脳、さらにその一部である大脳前頭葉新皮質か何かによって日々の判断を下していたりするんだろうから、そこに何を考えているのかいないのかわからないAIによる判断が加わったからといって本質的な変化は認められないということも出来なくはないかもしれない。

けれど、AIによる判断が日常的に受け入れられるかどうかは、それとは別に考えなければならないんぢゃないだろうか。ブラックボックスとしての身体に頼った生活と判断は進化論的時間を通してすっかり馴染んでしまったものであり、日常的判断の背景にわけのわかんない謎が控えていることなどたいていのヒトは意識さえしないで済ませている。いちいち意識していたのでは実生活ではかえって面倒臭い。おつむの表層にアブクのように浮かぶ意識がカヴァー出来る範囲での概念のテケトーな操作で何となく納得できればそれで善しとしているのである。

他方、AIによって下された判断はそうしたヒトの意識を超えている。そのため、それは解き難い謎としてヒトに向かってり出してくる。たとえば、通常考えられないような複数の弱小ベンチャーや倒産寸前の企業に奇妙な配分での投資をするべきだというような答えをAIが弾き出したとき、経営者は社運を賭けてその判断に素直に従うことが出来るだろうか。どうしてそのような投資を考えたのか株主には理路が一切説明出来ないような、デルフォイの神託のようなAIの答えに。あるいは、戦争における、一国の興亡がかかった局面での戦略や作戦判断に臨む軍の最高司令官は、AIの神託を信じることが出来るかどうか。仮に囲碁のように判断に必要な情報がすべて明らかだというような場合であっても、AI登場以前の経験に富む経営者や司令官ほど煩悶することになるのではないか。ライバル企業や対戦国もAIを使用しているとなれば、話はさらにややこしくなるだろう。「わけがわからない。人間が打つ囲碁と同じ競技とは思えない」という嘆きは、少なくともAI実用化後相当の期間、世界を支配するってな事態が想像されたりしやしないか。

そういう時代が続くかぎり、AIの神託をめぐって多くのヒトビトは頭を悩ませることになる。そして、神託の意味を人間的に噛みくだいて解説することが出来るかどうかが、そういう時代の経営者や最高司令官たちの新しい資質として求められることになったりするんぢゃないか。もちろん、その解説が正しく神託の意図や狙いを解読したものであるという保証はない。彼らに求められるものは正確さというよりも、ヒトが納得出来る物語みたいなものを生み出す能力だろう。ちょうど「強さが棋士の絶対的な価値ではなくなり、囲碁の魅力を伝えるなど他の役割の比重が高まるのでは」というのと似ているといえるかもしれない。

一定以上の規模を持つ組織や集団では、管理者や指導者の言葉の意図が正確に理解されて構成員すべてのヒトビトの行動が促されることなど、現在でもそんなには存在しないということはないだろうか。ボスの云うことだからと仕方なく従っていたり、勝手に管理者や指導者の意図を慮って行動していたりするに過ぎないことは多い。法務大臣でも説明不可能なシロモノなんだけれど、《国際的にテロが増えている⇒「テロ等準備罪」と呼ばれもするんだから、何となくあったほうがいいに決っている⇒共謀罪に賛成! 反対するヤツは後暗いテロリストぉ!》といった大雑把なあらすじだけで、法案の中身を見たこともないヒトが賛意を示す、みたいなもんである。ただ、何の理由もなく「仕方なく従う」というのでは自尊心が傷つく。あらすじだけでもかまわないから何かその服従が主体的な判断に基づくものであるかのような、実は錯覚に過ぎないかもしれない「納得」を引き出すことが重要視されることになる(ならないかなぁ\(^o^)/)。

AIの理解不能な神託が支配する世界でも、神託を誰もが「納得」可能な物語の構造に落とし込んで説明できる、つまりは理解不能な言葉のなかから新たなフィクションを生み出す才能の持ち主だけは失業の心配はない、みたいなことが何となく妄想されたりする。AIに仕える神官の誕生である。

といった具合に話が進むことがあるとすれば、AIという合理性の権化みたいなヤツに頼り切りになる社会は、却って非合理的なフィクションによって支配される社会になっちゃうみたいな具合になりゃしないかしら。


実際の世界での企業間や国家間での争いでは、判断に必要な情報のすべてが入手出来るわけではないし、予報・予測の精度が上がったとはいえ天候のようなまだまだ「偶然」や「運」としか云いようのない要素が絡む。地震ともなれば今でもヒトにとっては偶然や運そのものだろう。そうしたアレコレは他にだっていくらでもある。だから、AIの神託はわけがわからないのみならず、案外あてにならないといった事態だってそれなりに生じるかもしれない。古代のヒトにとっての神託ほど、AIの判断が重視されることになるかどうかはわかんない。したがって、上に挙げたようなアブクの考えはそのまま現実に生じるわけではないに違いない。とはいえ、偶然や運だってリスク勘定の内に含めてAIのほうが冷静に計算してくれそうだ。また、現実世界よりはいくらか単純であるだろうゲームの世界においてさえ、プロのプレイヤが想像も理解もできないような手をAIが打つようになったということは、同じ世界に対してAIとヒトとではずいぶんと異なった構造を見ているということだと考えられなくもない、かもしれない。AIの問題解決がほどほどに実用的なものとして普及するといった程度でも、ヒトは想像もしない解決策に直面せねばならなくなるなんて事態は、結構ありそうな気がするんだがなぁ。ないですかねぇ。う~ん、ないかなぁ/(^o^)\


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Kindle版もある。続篇も翻訳されて河出文庫になっている。

詳細は「銀河ヒッチハイク・ガイド」(Wikipedia)hatebuを当たられたし。百科辞典的記述をハミ出してなが~くなっちゃってるし、一方で部分的な説明不足もあれこれ、説明する気がほとんどないんぢゃないかというような記述などなどあるのだけれど、とりあえず目を通しておくと知ったかぶりをかます場合に役立つ以下に上げる映画版を理解するのに有益


銀河ヒッチハイク・ガイド [Blu-ray]
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映像作品としてはいろいろお金の使い所を間違えているんぢゃないかと思えるところがあるし、あれこれ詰め込んであるので一度では粗筋も理解出来ないヒトが出て來ること疑いなしとせずだし、レヴューで5つ星をつけているヒトたちの躁ぎっぷりには違和感を覚えたりもするのだけれど、それでも愉しい作品ではありますよ。エントリ冒頭のヴィデオも、コイツから採られたもの。ときどき YouTubeで全編がアップロードされては削除されたりしている。日本語字幕がいらないというのであれば、YouTubeで「The Hitchhiker's Guide to the Galaxy」を検索なさってみるといいかも。

BBCが制作したテレビドラマシリーズ版も、BBCのYouTubeチャンネルで見どころダイジェストみたいなやつが何本か公開されている。


未来の二つの顔 (創元SF文庫)
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個人的な好みでついでに。


  • 注1cf. 生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え - Wikipediahatebu、《同シリーズ(引用者註:『銀河ヒッチハイクガイド』シリーズのこと)の日本語訳は新潮社から出版されたが、日本ではそこまでで留まり、派生文化を生み出さなかった》とあるが、現在では河出文庫から出ている。エントリ末尾参照。問題設定が悪いとロクなことにならない、というほどの寓意なんだろうと長らく思っていたのだけれど、あらま、そういう解釈は行われていないのですね。知らんかった。
  • 注2cf. 42 - Wikipediahatebu、大して役に立ちませんけれど\(^o^)/

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